トラックの車中泊への対応策
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/27 07:07 UTC 版)
「アイドリングストップ」の記事における「トラックの車中泊への対応策」の解説
長距離トラックの運転手が車中泊をする際に、車両に搭載されている空調装置を使うためにアイドリングを続けたまま夜を明かす例は少なくない。こうした車中泊でのアイドリングストップを支援する車両装置が導入され始めている。車両の空調装置には外部から電力を受給して冷暖房を行える構造が備えられ、トラックステーションやガソリンスタンド、高速道路のサービスエリアには電力会社により給電スタンドが設置されている。利用するためには、専用の冷暖房装置を購入して車両へ設置し、所定の手続きをとる必要がある。2008年6月10日には、外部電源式アイドリングストップ給電システムの利用者、設置者ならびに開発者による協働組織「アイスト倶楽部」が設立された。車両の空調装置やバッテリーを使わずに、独立したバッテリーに蓄えた電力で駆動する寝袋型の冷房システムも市販されている。寝袋内部のみを冷房するためキャビン全体を冷房にするのに比べて10分の1以下の能力で済むほか、寝袋部分を外してスポットクーラーとして使用することもできる。直流24Vコンセントを備えており、電気毛布や蓄熱マットを利用することもできる。 寒冷地域での厳冬期にはディーゼルエンジンが始動困難になる場合があるためアイドリングを続ける例もある。スウェーデンでは冬季の屋外での駐車に備え、近年のアイドリングストップ運動が始まる以前から、路上を含む屋外駐車場に冷却水保温用の給電スタンドの設置が見られる[要出典]。車両側にはシリンダーブロックの冷却水流路(ウォータージャケット)にブロックヒーターを組み込んで、商用電源などの外部電源で冷却水を温めて始動困難を回避する。
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