ワイルド・ライフ
(トゥモロウ_(ウィングスの曲) から転送)
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| 『ワイルド・ライフ』 | ||||
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| ウイングス の スタジオ・アルバム | ||||
| リリース | ||||
| 録音 | 1971年7月25日 – 8月2日 | |||
| ジャンル | ロック | |||
| 時間 | ||||
| レーベル | アップル/EMI | |||
| プロデュース | ポール&リンダ・マッカートニー | |||
| 専門評論家によるレビュー | ||||
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| ウイングス アルバム 年表 | ||||
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『ワイルド・ライフ』(英語: Wild Life)は、1971年に発表されたウイングスのアルバム。
解説
ビートルズ解散後、マッカートニーは妻で写真家のリンダ・マッカートニー、元ムーディー・ブルースのデニー・レインらと共に新たなバンドウイングスを結成。本作がデビューアルバムとなった。
2週間でレコーディングされた本作は、マッカートニー曰く「ボブ・ディランが短時間でアルバムを制作したっていう記事を読んで、そのアイデアをとても気に入ったんだ。ビートルズの初期のアルバムは時間がかかってなかったし、ディランも同じように時間をかけてるように思えたんだよ。僕はディランの事をとても尊敬してて、今でもそうなんだけど、彼がそれで良いのならやってみようと思ってね。レコーディング中、リンダはステラを妊娠してたんだ。彼女がセッションを止めたいって言えば止めただろうけど、そうはならなかった。多くの女性が出産予定日の2週間前まで仕事をするけど、リンダもそうしてたんだ」とのこと[1]。
収録曲のうち5曲は一発録りでレコーディングされ、リハーサル・テイクかのような荒削りな演奏がそのまま収録されたために、当時の評論家からは批判を浴びることとなった。
一方、かつての相棒であるジョン・レノンは、このアルバムについて「いいね。悪くないよ。あいつはいい方向に進んでるな」と『マイク・ダグラス・ショウ』出演時に語っている。
イギリスでは、アルバム・チャート最高位11位とトップ10入りを逃している。アメリカの『ビルボード』誌アルバム・チャートでは2週連続最高10位、『キャッシュボックス』誌では2週連続最高6位を獲得し、1972年度年間ランキング第73位を記録。アメリカでは50万枚以上を売った。
ミッキー&シルヴィアのカバーである「ラヴ・イズ・ストレンジ」がシングルでリリースされる予定だったが、キャンセルとなった。
収録曲
Side 1
Side 2
- サム・ピープル・ネヴァー・ノウ – Some People Never Know
- アイ・アム・ユア・シンガー – I Am Your Singer
- ビップ・バップ・リンク – Bip Bop Link
- トゥモロウ – Tomorrow
- イエスタデイのコード進行を利用したもの
- ディア・フレンド – Dear Friend
- マンボ・リンク – Mumbo Link
1993年ポール・マッカートニー・コレクション盤のボーナス・トラック
- アイルランドに平和を – Give Ireland Back to the Irish
- メアリーの子羊 – Mary Had A Little Lamb
- リトル・ウーマン・ラヴ – Little Woman Love
- ママズ・リトル・ガール – Mama's Little Girl
2007年iTunes Store販売版のボーナス・トラック
- Give Ireland Back to the Irish (version)
演奏者
- ポール・マッカートニー – Bass Guitar, Guitar, Piano, Keyboards, Percussion, Vocals
- リンダ・マッカートニー – Keyboards, Piano, Percussion, Vocals
- デニー・レイン – Guitars, Bass Guitar, Percussion, Keyboards, Vocals.
- デニー・シーウェル – Drums and Percussion
脚注
- ^ Garbarini 1980
参考文献
- Garbarini, Vic (1980). The McCartney Interview (Vinyl LP). Parlophone. CHAT 1.
外部リンク
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