トアホテルとの関係
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/12/20 07:58 UTC 版)
トアロードという名称は、坂の北端、北野町4丁目125番地(現在神戸外国倶楽部がある場所)に存在したホテル、トアホテル(Tor Hotel)に由来するという説がある。トアホテルは1908年7月にイギリスを中心とする外国資本が出資して開業したホテルで、1950年4月に焼失している。トアホテルの跡地には神戸外国倶楽部のクラブ施設が建設された。 トアロードの「トア」がトアホテルに由来することをうかがわせる最古の記述は、1921年に発行された英字の神戸案内「KOBE GUIDE,EVERYMAN'S DIRECTORY 1921/1922」の中の「Tor Hotel Road」という記述である。次いで1929年発行の「KOBE&OSAKA FOREIGN TELEPHONE DICTIONARY 1929」には「Tor Hotel Road」とともに「Tor Road」という表現が登場し、さらに1939年発行の「A COMPLETE GUIDE TO KOBE AND IT'S VICINITY」の中では「Tor Road」という表現がほとんどを占めるが、「the so called Tor Hotel Road(いわゆるトアホテルロード)」という表現もわずかにみられる。この事実からTor Hotel Roadが次第にTor Roadへと変化した可能性を指摘することができる。しかしトアホテル由来説に立つとしても、「Tor」が何を意味する言葉なのかという疑問は残される。
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