デンスデポジット病(DDD)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/05/03 06:56 UTC 版)
「エクリズマブ」の記事における「デンスデポジット病(DDD)」の解説
詳細は「デンスデポジット病(英語版)」を参照 デンスデポジット病(DDD)は以前はMPGNのII型と考えられていた病態で、糸球体基底膜への免疫グロブリンや補体因子の濃密な沈着(デンスデポジット)を特徴とする。DDDはしばしばESRDに進展し、腎移植後も再発する。2012年3月、イタリアで11歳のDDD患者がエクリズマブ治療を受け、血漿総蛋白量およびアルブミン量が正常化し、クレアチニンが減少し、尿蛋白が腎炎を示す基準量以下になったと、New England Journal of Medicine 誌に投稿された。NEJM の同号では、もう1つのイタリアのグループが17歳のDDD患者にエクリズマブを使用して、蛋白尿、血漿蛋白質量、腎機能が改善し、デンスデポジットが減少したと報告した。18ヶ月後に治療を中断すると蛋白尿が急速に出現し、6ヶ月後に治療を再開すると、蛋白尿が改善した。3名のDDD患者と3名のC3腎症患者を対象とした第I相臨床試験でエクリズマブを隔週で1年間注射したところ、2名で血清クレアチニンが緩徐に改善し、1名で蛋白尿が著明改善し、1名で臨床検査値は不変であるものの病理組織学的改善が見られた。この試験から、治療前の血清中膜侵襲複合体量の上昇がDDDおよびC3腎症(共に糸球体の病変を含む)のエクリズマブ治療応答性の予測因子になると推測された。
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