デリンジャー現象
【英】Dellinger phenomena
デリンジャー現象とは、太陽から放出される紫外線が突発的に増大して、電離層のD層、E層の電子密度が極端に高まり、地表の短波の伝搬が途絶えてしまう現象のことである。1935年にアメリカのデリンジャーによって発表された。
デリンジャー現象は、太陽面の爆発(フレア)によってX線紫外線が急増する現象が原因となっている。短波通信は電離層D層の上方に位置しているF層で発生する電波の反射を利用しているため、デリンジャー現象によってD層の密度が増すと、F層にいたる前で電波が吸収され、伝搬できなくなってしまう。そのため放送そのものが途絶えることになる。
デリンジャー現象は昼間の数分から数10分間に発生する。周波数の高い電波を使用することによって、デリンジャー現象の影響を抑えることが可能である。
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