ディモスの下位区分
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/01 06:05 UTC 版)
「ギリシャの地方行政区画」の記事における「ディモスの下位区分」の解説
ディモスの下位は、以下のように区分される。 ディモス(δήμος)ディモティキ・エノティタ(δημοτική ενότητα 複数形: δημοτικές ενότητες)ディモティキ・キノティタ(δημοτική κοινότητα) トピキ・キノティタ(τοπική κοινότητα) ディモティキ・エノティタ(δημοτική ενότητα 複数形: δημοτικές ενότητες)は「ディモスの構成体(ユニット)」を意味し、カリクラティス改革以前の旧自治体(ディモスとキノティタ)の区画となっている。 ディモティキ・エノティタは、さらにキノティタ(κοινότητα、複数形: κοινότητες / koinótites)に区分される。「キノティタ」(κοινότητα)あるいはキノティス(Κοινότης)は「共同体(コミュニティ)」を意味する言葉で、都市共同体をあらわすディモティキ・キノティタと、村落共同体をあらわすトピキ・キノティタの二種がある。両者の境界はおおむね人口2000人である。 これらのキノティタは、もともとは伝統的な村落共同体を、近代に入って地方行政区画として利用するようにしたもので、イタリアの「コムーネ」やスペインの「ムニシピオ」に相当する。カポディストリアス改革(1999年1月施行)によって自治体の統廃合が進められ、この単位は自治体としての地位を失った。現行制度のキノティタは「議会」を持つことができるが、キノティタ議会の役割はあくまでも市政府への助言にとどまる。 「カリクラティス改革」までは、複数のトピキ・キノティタを含む、自治体としての「キノティタ」(村)があり、ディモスとともにノモスに属していた。
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