ディモナとは? わかりやすく解説

ディモナ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/22 07:38 UTC 版)

ナビゲーションに移動 検索に移動
ディモナ
דִּימוֹנָה

再開発中の市街
市章
座標 : 北緯31度04分00秒 東経35度02分00秒 / 北緯31.06667度 東経35.03333度 / 31.06667; 35.03333
歴史
設立 1955年
行政
イスラエル
 地区 南部地区
 市 ディモナ
市長 Meir Cohen
地理
面積  
  市域 29.877 km2 (11.536 mi2)
人口
人口 (2007年現在)
  市域 33,600人
    人口密度   1124.61人/km2(2912.62人/mi2
その他
等時帯 イスラエル標準時 (UTC+2)
夏時間 イスラエル夏時間 (UTC+3)

ディモナヘブライ語: דִּימוֹנָה‎、: Dimona)は、イスラエルの都市。同国の南部地区にあり、死海の西35km、ベエルシェバの南36kmのネゲヴ砂漠の只中に位置する。2007年末時点での人口は3万3600人[1]原子爆弾製造の疑いがあるシモン・ペレス・ネゲヴ原子力研究センター英語版の近くということで知られている。

由来

ヨシュア記の15章21-22節によると、街の名は「聖書の町」という意味の語から転訛したものである。

歴史

ディモナ市は1950年代に開発都市のひとつとして初代首相のダヴィド・ベン=グリオンによって設立された。街自体は1953年に創設され、1955年に移民が始まった。移民はほとんどが北アフリカのユダヤ教徒で、彼らが現在の街並みをつくった。ディモナの地方審議会としての紋章は1961年5月2日に採用され、1965年5月24日にはそれをかたどった切手が発売された。

イスラエルが核開発を始めてから10年が経つと、周りに都市がないという理由でディモナからそう遠くない場所にネゲヴ原子力研究センターが建設されることになった。人口は1980年代に漸減したが、1990年代にロシアが在露ユダヤ人の国外移民を推し進めると再び増えた。

2008年2月4日にはディモナ・テロと呼ばれるパレスチナ人自爆事件が起き、イスラエル人の女性1人が死亡し38人が重軽傷を負った。

住民

イスラエルのブラック・ジューの大きなコミュニティーがあり、創設者であり精神的指導者のベン=エイミ・ベン・イスラエルによって統治されている[2]。ディモナにアラドミツペラモンティベリアなどの地域を合わせたブラック・ジューの人口は3000人に上る。イスラエルにおける彼らの身分は長年の懸案になっていたが、1990年5月にB/1ビザが発券され、その翌年には一時的な居住が認められ、2003年8月には内務省から永住権が付与されて解決した。

経済

市庁舎

1980年代初頭にディモナ繊維株式会社などの繊維企業が街の経済を支配したが、それ以降は多くの工場が閉鎖された。現在ではディモナシリカ工業株式会社が沈殿シリカや炭酸カルシウム充填剤を製造している。

人口の3分の1は死海沿いの化学プラント、ハイテク企業や繊維製品店などの企業で働いているが、近年は新技術を導入するため多くの労働者が解雇されており、完全失業率は10%に上る。

ディモナはイスラエル・ソーラー・トランスフォーメーションの一部に組み込まれている。郊外のロテム工業団地では太陽熱発電が行われている。ルス第二株式会社は太陽電池をアメリカのカリフォルニア州パシフィック・ガス・アンド・エレクトリック・カンパニーが建設した三つの新しいソーラープラントに新技術を導入する計画を進めている[3][4][5]

交通

1950年代初頭に貨物のベエルシェバ鉄道が延伸され、ディモナにも達した。その後、市から圧力を受けたため2005年に旅客輸送も始めた。鉄道駅は市の南西部に位置している。

街の主要バスターミナルであるディモナ中央バスステーションからベエルシェバテルアビブエイラートと近隣の町にバスが走っている。

ゆかりの人物

姉妹都市

  • アンデルナハ(ドイツ、1975年)

脚注

  1. ^ Table 3 - Population of Localities Numbering Above 1,000 Residents and Other Rural Population”. Israel Central Bureau of Statistics (2008年6月30日). 2008年10月18日閲覧。
  2. ^ Ben Ammi”. The African Hebrew Israelites of Jerusalem. 2008年10月20日閲覧。
  3. ^ Calif. solar power test begins — in Israeli desert, Associated Press, June 12, 2008; accessed December 23, 2008.
  4. ^ Israel site for California solar power test, Ari Rabinovitch, Reuters, June 11, 2008.
  5. ^ アーカイブされたコピー”. 2009年8月26日時点のオリジナルよりアーカイブ。2011年10月9日閲覧。
  6. ^ アーカイブされたコピー”. 2007年8月18日時点のオリジナルよりアーカイブ。2007年8月18日閲覧。

ディモナ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/14 05:25 UTC 版)

ヴォイニッチホテル」の記事における「ディモナ」の解説

三つ願い引き換えスナーク契約した女悪魔二つ星死者蘇生することは出来ない。なんでも食べるらしい。

※この「ディモナ」の解説は、「ヴォイニッチホテル」の解説の一部です。
「ディモナ」を含む「ヴォイニッチホテル」の記事については、「ヴォイニッチホテル」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「ディモナ」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「ディモナ」の関連用語

ディモナのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



ディモナのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのディモナ (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaのヴォイニッチホテル (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS