ディアゴナールという「車種」
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/11/06 14:53 UTC 版)
「ディアゴナール」の記事における「ディアゴナールという「車種」」の解説
1950-1960年代、フランスの自転車製造業者であるルネ・エルス (René Herse) が、diagonale を販売していた。またこのモデルには、Ideale #92 diagonale というフランス製のサドルが採用されている。 1982年、日本の大手自転車メーカーであるブリヂストンサイクルが、高級量産スポーツ車「ユーラシア」シリーズに「ユーラシアグラン ディアゴナール」という製品を追加した。これは当時の日本式ランドナーに700×32Cサイズのタイヤを履かせたようなもので、ツーリングとスポルティーフの中間に位置する製品であった。新ジャンルのツーリング用自転車として位置づけられ、その後も同社は、ユーラシアの上位ブランドである「アトランティス」や、後継ブランドの「トラベゾーン」にもディアゴナールと称する700Cランドナーをラインナップした。当時を知る人の中には「ディアゴナールという自転車のジャンル」が存在すると記憶しているケースがある。しかしこれは、メーカーの枠を超えて広く用いられた名称ではない。このためディアゴナールが車種の名称として確立されているか否かは微妙である。なお、ブリヂストンはディアゴナールのラインナップを1990年代の中ほどまで継続したようである。 ルネ・エルスとブリヂストン両社のモデルは、コンセプトやデザインの傾向がよく似ているが、前者はセンタープルブレーキを装備するのに対して、後者は輪行の際の分解を容易にするためカンチレバーブレーキを採用している。
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