チベット一の学僧
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/01/06 08:21 UTC 版)
「サキャ・パンディタ」の記事における「チベット一の学僧」の解説
クンガ・ギェンツェンは幼いときから、伯父のタクパ・ギェンツェンから梵行優婆塞戒を受け、顕密両教を学んだ。さらにサキャ寺の学僧から論理学・般若・宗議などの教誡を受け、18歳の時に夢の中で世親(ヴァスバンドゥ)に会い、倶舎を学んだとされる。 23歳の時、北インドカシミールの高僧のカチェ・パンチェン・シャーキャシュリーパドラ(Kha che Paṇ chen Śākyaśrībhadra、1127年 - 1225年)に会って教えを受け、1208年に具足戒を受けた。また彼の弟子にサンガシュリー(Saṅghaśrī)、スガタシュリー(Sugataśrī)、ダーナシーラ(Dānaśīla)らに諸法を学んだ。さらにインドの外道者と論争して勝つなどで名声を得、五明に通じた当時第一の学者であるとして「サキャ・パンディタ(サキャの博士)」と称されるようになった。著書に『三律儀分別(sdom gsum rab dbye)』、『量明蔵(thad ma rig pa'i gter)』、『善説宝蔵(legs pan bshad pa rin po che'i gter)』などがある。
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