ダービーでの大勝利
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/23 02:54 UTC 版)
「ヘンリー・チャップリン (初代チャップリン子爵)」の記事における「ダービーでの大勝利」の解説
花嫁駆け落ち事件ののち、チャップリンは手当たり次第に馬を買い求め、競馬に賭けるようになった。ミドルパーク牧場で2歳馬のセリに参加したが、このときに愛馬ハーミットに出会った。このセリには裕福なヘイスティングズ侯爵も参加しており、ハーミットを巡って争ったが、チャップリンが1000ギニーで競り落とした。ハーミットは成長してダービー有力候補に目されたが、侯爵の方は負けるほうに賭けていた。 侯爵の賭けの正しさを裏打ちするかのように、ハーミットはダービーの1週間前に鼻出血を起こした。そのためオッズは66対1(67倍)の人気薄となった。しかし一度レースが始まると、ハーミットは好位置につけ、最後の直線で怒涛の追い上げを見せて首差で勝利した。その結果、チャップリンは12万ポンドもの大金を得てダービー優勝を果たした。一方のヘイスティングズ侯爵は12万ポンドもの負債を負うこととなった。この後も侯爵は負けを取り戻すべく競馬を続け、借金は膨らむ一方で負債は30万ポンドに及んだ。やがて「ハーミットにダービーで勝たれて、私の心は打ち砕かれた」という言葉を友人に残して、1868年にこの世を去った。この直後、チャップリンは政界を目指して庶民院議員選挙に出馬することとなる。
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