タレントゲーム登場の背景
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/03 10:04 UTC 版)
「タレントゲーム」の記事における「タレントゲーム登場の背景」の解説
1980年代前半はファミコンやMSXが登場し、家庭内でゲーム機や8ビットパソコンが本格的に普及し始めた時期であり、この時期に家電メーカーの系列企業を中心とするレコード会社がゲーム開発に多く参入している。レコード会社にとって所属アーティストは重要な資産であり、CD以外にもビデオクリップを始めとする関連商品を開発する必要に迫られた中でタレントゲームが登場した。レコード会社主導で製作された初期のタレントゲームで代表的なものには、MSXで発売された「堀ちえみ ストロベリーパズル」(ポニーキャニオン・1985年)や、ファミコン・MSXで発売された「聖飢魔II 悪魔の逆襲」(CBSソニー・1986年)などがある。 その一方、ゲームメーカーが芸能人の所属事務所や広告代理店に企画を持ちかけて開発・発売されたタレントゲームも存在する。「たけしの挑戦状」(タイトー・1986年)や「さんまの名探偵」(ナムコ・1987年)がその代表格である。しかし、このパターンでは「名義貸し」のみで当のタレントは実際の開発には関わっていないケースも少なからず存在したと言われる。しかし、「たけしの挑戦状」はビートたけし本人も製作に関わっていた。 また、流行り廃りの激しい業界であるため発売から2か月以内が実質的な「賞味期限」である場合がほとんどで、発売から半年以上経過しても売れ続けるロングセラーとなるようなことは極めて稀であった。
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