タマバロニア

海藻海草標本図鑑

タマバロニア Ventricaria aegagropila C. Agardh

ミドリゲ目　バロニア科 (Siphonocladales Valoniaceae)

生育場所 分布域の説明

生育場所 ： 低潮線付近から潮下帯上部 分　　　布 ： 本州太平洋岸南部，南西諸島 タイプ産地 ： Venezia, Italy

（生標本写真）

（生標本写真２）

（手持ち写真）

（塊縦割り写真）

（塊内部接写写真）

（嚢状細胞写真）

からだは多数の嚢状細胞が密に集まり半球団塊状となるが，近接する団塊が集まり枕状の不定型な大きな団塊となる事もしばしばある。嚢状細胞は直径２～３ｍｍ程度の円柱細胞で，叉状あるいは不規則に分岐する。分岐した末端の細胞の先端は丸くなり，団塊表面では球状の細胞が密集しているような見た目となる。また，団塊を縦に分割すると，底部中心付近から嚢状細胞が放射状に広がっている様子が観察される。隣接する細胞どうしで付着しているものの，付着はそれほど強固ではなく容易に分割することができる。塊としての手触りは固め。生体は濃緑色。

大きさ：５～１０ｃｍ ときにそれ以上

（生態写真２）

（塊縦割り写真２）

（嚢状細胞写真２）

（嚢状細胞顕微鏡写真）

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