タカネトウウチソウとは? わかりやすく解説

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高嶺唐打草

読み方:タカネトウウチソウ(takanetouuchisou)

バラ科多年草高山植物園芸植物

学名 Sanguisorba canadensis subsp.latifolia


タカネトウウチソウ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/19 20:03 UTC 版)

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タカネトウウチソウ
群馬県至仏山 2012年8月
分類
: 植物界 Plantae
: 被子植物門 Magnoliophyta
: 双子葉植物綱 Magnoliopsida
亜綱 : バラ亜綱 Rosidae
: バラ目 Rosales
: バラ科 Rosaceae
亜科 : バラ亜科 Rosoideae
: ワレモコウ属 Sanguisorba
: タカネトウウチソウ S. stipulata
学名
Sanguisorba stipulata Raf.[1]
和名
タカネトウウチソウ(高嶺唐打草)[2]

タカネトウウチソウ(高嶺唐打草、学名:Sanguisorba stipulata )はバラ科ワレモコウ属多年草[2][3][4]

特徴

多年草で全体にほとんど毛はない。地下の根茎は肥厚し横にはう。根出葉は束生し、長い葉柄があり、その先に5-6対の小葉をもった奇数羽状複葉がつく。小葉柄は長さ5-15mmあり、小葉は長さ1.5-6cm、幅1-4cmになる卵円形から長楕円形で、先端は円頭になり、基部は心形から円形になり、縁に鋭い鋸歯があり、裏面は粉白色になる。は高さ40-80cmになり、茎につく葉は小さく、互生する[2][3][4]

花期は8-9月。穂状花序は茎先、分枝した枝先に1個ずつつく。は緑色を帯びた白色で、花穂は先が細い円柱形で長さ3-8cmになり、直立する。花穂には花を密につけ、花穂の基部から上部にかけて開花していく。花に花弁はなく、花弁状の裂片が4個ある。雄蕊は4個あり、長さ7-8mm、萼裂片の長さの3-5倍になり、花外に突き出る。花糸の上部はやや幅が広く、花後には脱落する。子房は下位で萼筒に包まれ、1個の胚珠があり、小型の柱頭はふさ状になる。果実痩果で、やや革質になる[2][3][4]

分布と生育環境

日本では、北海道、本州の関東地方・中部地方に分布し、高山帯の草地に生育する。シロバナトウウチソウが分布する東北地方には分布しない。国外では、朝鮮半島北部、樺太、北アメリカ大陸西部に分布する[2][3][4]

ギャラリー

下位分類

  • ケトウウチソウ Sanguisorba stipulata Raf. var. pilosa (H.Hara) H.Hara - 萼筒に細毛があるもの。大雪山岩手山至仏山に知られる[2]
  • リシリトウウチソウ Sanguisorba stipulata Raf. var. riishirensis (Makino) H.Hara - 茎や葉軸に褐色の縮毛があり、萼筒に細毛が密生する。北海道の礼文島利尻島夕張山地、大雪山系のほか、東北アジアに分布する[2]準絶滅危惧(NT)環境省レッドリスト

脚注

[脚注の使い方]
  1. ^ タカネトウウチソウ 米倉浩司・梶田忠 (2003-)「BG Plants 和名−学名インデックス」(YList)
  2. ^ a b c d e f g 『山溪ハンディ図鑑8 高山に咲く花』p.256
  3. ^ a b c d 『日本の野生植物 草本II 離弁花類』p.183
  4. ^ a b c d 『新牧野日本植物圖鑑』p.296

参考文献



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