タイ・リーグ1
(タイ王国プレミアリーグ から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/08/31 15:41 UTC 版)
| BYDシーライオン6リーグ1 BYD Sealion 6 League 1 |
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|---|---|
| 加盟国 | |
| 大陸連盟 | AFC |
| 創立 | 1996 |
| 参加クラブ | 16 |
| リーグレベル | 第1部 |
| 下位リーグ | タイ・リーグ2 |
| 国内大会 | タイFAカップ タイ・チャンピオンズカップ |
| リーグカップ | タイ・リーグカップ |
| 国際大会 | |
| 最新優勝クラブ | ブリーラム・ユナイテッド (11回目) (2024-25) |
| 最多優勝クラブ | ブリーラム・ユナイテッド (11回) |
| 公式サイト | 公式サイト |
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タイ・リーグ1(タイ語: ไทยลีก1, 英語: Thai League 1, 略称: T1)は、タイ王国におけるプロサッカーの最上位リーグである。スポンサーである比亜迪汽車の車種名を冠し、BYD シーライオン6リーグ1(英語: BYD Sealion 6 League 1)とも呼ばれる。
歴史
タイ・プレミアリーグが創設されるまで、タイのクラブサッカーにおいてはトーナメント戦のコー・ロイヤルカップ(1916-1995)が最高レベルの大会だった。タイ・プレミアリーグはタイサッカー協会(FAT)により1996年に発足し、それまでコー・ロイヤル・カップに参加していた18クラブが名を連ねた。この最初のシーズンのみ、リーグ戦のあとに上位4クラブによるチャンピオンシッププレーオフを実施して優勝クラブを決めた[1]。
2007年、プロ・リーグ1がプレミアリーグとタイ・ディヴィジョン1リーグに統合された。この年からクラブ数が16クラブに増えた。2011年、クラブ数が18クラブに増えた。2012年2月17日、Jリーグとパートナーシップ協定を締結した[2]。
2017年にタイ・リーグのリブランディングが行われ、タイ・プレミアリーグはタイ・リーグ1に改名した。2019年からクラブ数を16クラブに減らすため、2018シーズンに限り5クラブがタイ・リーグ2に降格することとなった。
2020年、COVID-19パンデミックによって4節消化時点でリーグを一旦中断。4月14日にタイ・リーグ1およびタイ・リーグ2のクラブ代表者による会議で、9月再開翌年5月閉幕とする秋春制への移行を決定した[3]。また、AFCチャンピオンズリーグ2021の出場権は2020年末時点でのリーグ戦上位4クラブに与えられることが決まり、グループステージから参加の2クラブがBGパトゥム・ユナイテッドFCとポートFCに、プレーオフラウンドから参加の2クラブがチェンライ・ユナイテッドFCとラーチャブリー・ミトポンFC(いずれも後にグループステージからの参加に変更)となった[4]。
大会形式
全16クラブが参加し、各チーム2回戦総当たりで行われる。上位2クラブはAFCチャンピオンズリーグ・グループリーグ出場権、3位、4位クラブはプレーオフの出場権を獲得する。下位3クラブはタイ・リーグ2に降格する。
リーグ名の変遷
| シーズン | リーグ名 | スポンサー |
|---|---|---|
| 1996-1997 | ジョニー・ウォーカー・タイランド・サッカーリーグ (จอห์นนี วอล์กเกอร์ ไทยแลนด์ ซอกเกอร์ลีก / Johnnie Walker Thailand Soccer League) |
ジョニー・ウォーカー |
| 1998-2000 | カルテックス・プレミアリーグ (คาลเท็กซ์ พรีเมียร์ลีก / Caltex Premier League) |
カルテックス |
| 2001/02-2002/03 | GSMタイ・リーグ (จีเอสเอ็ม ไทยลีก / GSM Thai League) |
アドバンスト・インフォ・サービス |
| 2003/04-2004/05 | タイ・リーグ (ไทยลีก / Thai League) |
- |
| 2006-2008 | タイランド・プレミアリーグ (ไทยแลนด์ พรีเมียร์ลีก / Thailand Premier League) |
- |
| 2009 | タイ・プレミアリーグ (ไทยพรีเมียร์ลีก / Thai Premier League) |
- |
| 2010-2012 | スポンサー・タイ・プレミアリーグ (Sponsor Thai Premier League) |
スポンサー |
| 2013-2015 | トヨタ・タイ・プレミアリーグ (Toyota Thai Premier League) |
トヨタ・モーター・タイランド(トヨタ自動車タイ法人) |
| 2016-2021 | トヨタ・タイ・リーグ (Toyota Thai League) |
トヨタ・モーター・タイランド |
| 2022-2025 | ハイラックス・レボ・タイ・リーグ (Hirux Revo Thai League) |
トヨタ・モーター・タイランド |
| 2025-現在 | BYDシーライオン6リーグ1 (BYD SEALION 6 League 1) |
比亜迪汽車 |
所属クラブ
- 2025–26シーズン
| チーム名 | ホームタウン | ホームスタジアム | 前年成績 |
|---|---|---|---|
| ブリーラム・ユナイテッド | ブリーラム県 | チャーン・アリーナ | T1優勝 |
| TRUEバンコク・ユナイテッド | バンコク | TRUEスタジアム | 同2位 |
| BGパトゥム・ユナイテッド | パトゥムターニー県 | BGスタジアム | 同3位 |
| ラーチャブリー | ラーチャブリー県 | ラーチャブリー・スタジアム | 同4位 |
| ポート | バンコク | PATスタジアム | 同5位 |
| ムアントン・ユナイテッド | ノンタブリー県 | サンダードーム・スタジアム | 同6位 |
| プラチュワップ | プラチュワップキーリーカン県 | サム・アオ・スタジアム | 同7位 |
| ラムプーン・ウォリアー | ラムプーン県 | ラムプーン・ウォリアー・スタジアム | 同8位 |
| ウタイターニー | ウタイターニー県 | ウタイターニー県競技場 | 同9位 |
| スコータイ | スコータイ県 | タレー・ルアン・スタジアム | 同10位 |
| チェンライ・ユナイテッド | チエンラーイ県 | チェンライ・ユナイテッド・スタジアム | 同11位 |
| ラヨーン | ラヨーン県 | WHAラヨーン・スタジアム | 同12位 |
| ナコーンラーチャシーマー・マツダFC | ナコーンラーチャシーマー県 | 80周年記念スタジアム | 同13位 |
| チョンブリーFC | チョンブリー県 | チョンブリー・ダイキンスタジアム | T2優勝 |
| アユタヤ・ユナイテッドFC | アユタヤ市 | アユタヤPAOスタジアム | T2同2位 |
| カーンチャナブリー・パワーFC | カーンチャナブリー県 | カーンチャナブリー・スタジアム ''蓮の花びら場'' | T2プレイオフ優勝 |
歴代優勝クラブ
クラブ別優勝回数
| クラブ | 優勝 | 準優勝 | 優勝年度 |
|---|---|---|---|
| ブリーラム・ユナイテッド |
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2008, 2011, 2013, 2014, 2015, 2017, 2018, 2021-22, 2022-23, 2023-24, 2024-25 |
| ムアントン・ユナイテッド |
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2009, 2010, 2012, 2016 |
| エアフォース・ユナイテッド |
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1997, 1999 |
| ポリス・テロ |
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2000, 2001-02 |
| クルン・タイ・バンク |
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2002-03, 2003-04 |
| チョンブリー |
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2007 |
| バンコク・ユナイテッド |
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2006 |
| BBCU |
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1998 |
| バンコク・バンク |
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1996-97 |
| TTMチエンマイ |
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2004-05 |
| チェンライ・ユナイテッド |
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2019 |
| BGパトゥム・ユナイテッド |
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2020-21 |
歴代得点王
| シーズン | 国籍 | 選手 | 所属クラブ | 得点 |
|---|---|---|---|---|
| 1996-97 | アムポーン・アンパンスワン | TOT |
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| 1997 | ワラウート・スリマカ | BECテロ・サーサナ |
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| 1998 | ロンチャイ・サヨムチャイ | タイ・ポートFC |
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| 1999 | スティー・スックソムギット | タイ・ファーマーズ・バンクFC |
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| 2000 | スティー・スックソムギット | タイ・ファーマーズ・バンクFC |
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| 2001-02 | ワラウート・スリマカ ピティポン・クルディロック |
BECテロ・サーサナ タイ・ポートFC |
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| 2002-03 | サラーユット・チャイカムディー | タイ・ポートFC |
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| 2003-04 | ヴィモル・ヤンカム | オーソットサパー |
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| 2004-05 | スパキット・ジナジャイ サラーユット・チャイカムディー |
プロヴィンシャル・エレクトリシティ・オーソリティ タイ・ポートFC |
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| 2006 | ピパット・トンカンヤー | BECテロ・サーサナ |
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| 2007 | ネイ・ファビアーノ | タイ・タバコ・モノポリー |
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| 2008 | アーノン・サンサノイ | BECテロ・サーサナ |
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| 2009 | アーノン・サンサノイ | BECテロ・サーサナ |
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| 2010 | ケンネ・ルドヴィック | パタヤ・ユナイテッド |
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| 2011 | フランク・オハンザ | ブリーラムPEA |
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| 2012 | クレイトン・シウバ ティーラシン・デーンダー |
BECテロ・サーサナ ムアントン・ユナイテッド |
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| 2013 | カルメロ・ゴンサレス | ブリーラム・ユナイテッド |
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| 2014 | ヘベルチ | ラーチャブリー |
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| 2015 | ジオゴ | ブリーラム・ユナイテッド |
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| 2016 | クレイトン・シウバ | ムアントン・ユナイテッド |
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| 2017 | ドラガン・ボスコヴィッチ | バンコク・ユナイテッド |
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| 2018 | ジオゴ | ブリーラム・ユナイテッド |
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| 2019 | ロンサナ・ドゥンブヤ | トラート |
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| 2020-21 | バーロス・タルデッリ | サムットプラーカーン・シティ |
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| 2021-22 | ハミルトン・ソアレス | ノーンブワ・ピッチャヤ |
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| 2022-23 | スパチャイ・ジャイデッド | ブリーラム・ユナイテッド |
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| 2023-24 | スパチャイ・ジャイデッド | ブリーラム・ユナイテッド |
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| 2024-25 | ギリェルミ・ビッソーリ | ブリーラム・ユナイテッド |
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脚注
- ^ Thai Premier League 1996 Summary fat.or.th
- ^ タイプレミアリーグ(TPL)とのパートナーシップ協定締結について - Jリーグ公式サイト、2012年2月17日
- ^ 長沢正博 (2020年8月3日). “コロナで秋春制移行のタイ。シーズン中に中継なくなる恐れ”. フットボリスタ. 2021年8月30日閲覧。
- ^ 本多辰成 (2020年12月14日). “タイの来季ACL出場4チームが決定…細貝萌所属のバンコク・ユナイテッドは出場逃す”. サッカーキング. 2021年8月30日閲覧。
関連項目
- タイのサッカー
- Jリーグ アジアチャレンジ(J1リーグと当リーグの交流戦)
外部リンク
- タイ・リーグ1のページへのリンク