タイプ35
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/12 06:13 UTC 版)
「ブガッティ・タイプ35」の記事における「タイプ35」の解説
オリジナルモデルであるタイプ35は1924年8月3日、リヨン・グランプリで登場した。タイプ29とともに登場した1,991cc3バルブのSOHC直列8気筒エンジンを搭載していた。他のブガッティ・モデルと同様のボアfφ60×ストローク88mm。96台が生産された。 新しいエンジンは5つのボールベアリングを用いていた。これによって最高回転は6,000rpmを許容し、90hp(67kW)を発生した。前後ともに固定軸とリーフスプリングのサスペンション、ブレーキはケーブルによるドラム式だった。世界で初めて使用されたアルミホイールは極めて特殊でブレーキドラムと一体で鋳造され、冷却性の向上、バネ下重量の軽減、整備性の向上まで実現した。また、前車軸を通るスプリングの構造も、それまでの自動車で用いられていたUボルトによる単純な取り付けとは一線を画しており、ブガッティの代名詞となった。 ボアをφ52mmに縮小して1,494ccとしたモデルや、直列8気筒1,100ccモデルも極少数作られた。 日本のテレビ番組『カーグラフィックTV』のタイトルバックに使用された。 諸元 長さ:3,680mm 幅:1,320mm ホイールベース:2,400mm トレッド:1,200mm 重量:750kg タイプ35B(1925)のリアスタイル タイプ35B (1927)のエンジン部。芸術的にデザインされたエンジンルーム。 タイプ35のドラムブレーキと一体化したアルミホイール。 タイプ35Bのインストゥルメント・パネル 1929年のフランス・グランプリで優勝したウィリアム・ウィリアムスとタイプ35B 1929年のタルガ・フローリオでのアルベルト・ディーヴォとタイプ35 1930年のモナコ・グランプリでのルイ・シロンとタイプ35
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