ソマリアシリングとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > ソマリアシリングの意味・解説 

ソマリア・シリング

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/10/05 00:09 UTC 版)

ソマリア・シリング
Shilin soomaali(ソマリ語)
شلن صومالي(アラビア語)
1000シリング札
ISO 4217
コード
SOS
中央銀行 ソマリア中央銀行
 ウェブサイト somalbanca.org
使用
国・地域
ソマリア
通貨記号 So.Sh.
硬貨 100So.Sh.
紙幣 500So.Sh., 1000So.Sh.

ソマリア・シリング(ソマリ語: Shilin soomaali英語: Somali Shilling)は、ソマリア通貨の単位である。通貨コードはSOS。1ソマリア・シリングは約0.19である。

概要

モハメド・シアド・バーレ政権下のソマリアでは、大量に紙幣を印刷したためにソマリア・シリングの価値が低下し、インフレーションを引き起こした[1]ソマリア内戦を経て無政府状態に陥った後は、中央銀行の消滅に伴い1991年を最後にソマリア・シリングの発行は停止され、米ドルエチオピア・ブルケニア・シリングなどが流通した[2]。しかし、発行停止となった事でかえってソマリア・シリングのインフレ率が低く抑えられ、周辺国の通貨より強くなるという現象が発生した[3]ことなどから、発行停止から20年以上経過した現在でも流通している。「1996年」を発行年とする[2]海外の業者が印刷した偽札が大量に持ち込まれたケースもあるが、通常の取引においては1991年以前に発行された紙幣しか使用されない[4]

新紙幣の発行が予定され、スーダン国内において印刷されていたとみられているが、2023年同国での紛争の際に10000、20000、50000シリング紙幣がハルツームの路上に散乱し、正式な発行より前に紙幣が流出することとなった。[5]

米外交専門誌のフォーリン・ポリシー(電子版)2007年6月12日版では、北朝鮮ウォンベネズエラベネズエラ・ボリバルイラクイラク・ディナールジンバブエジンバブエ・ドルとともに世界で最も価値が低い通貨に選定された[6]

脚注

  1. ^ 高野、232ページ。
  2. ^ a b 同上。
  3. ^ 高野、233ページ。
  4. ^ [1]
  5. ^ [2]
  6. ^ 2007年6月14日 西日本新聞夕刊

関連項目

参考文献

外部リンク




英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「ソマリアシリング」の関連用語

ソマリアシリングのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



ソマリアシリングのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのソマリア・シリング (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS