セント・メアリー教会とシカ公園
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/20 05:35 UTC 版)
「スタッドリー王立公園」の記事における「セント・メアリー教会とシカ公園」の解説
セント・メアリー教会(St Mary's Church)は、フレデリック・ヴァイナー(Frederick Gratham Vyner)を追悼してリポン侯爵家(the family of the First Marquess of Ripon)が建てた後期ヴィクトリア朝様式の教会で、Skelton-on-UreにあるChurch of Christ the Consolerとともに、ヨークシャーにおけるこの様式の記念すべき教会である。これらはともにウィリアム・バージェスが建てた。 ヴァイナーは1870年にギリシャ人の誘拐犯に殺害されたが、このとき釈放を求めて集められた身代金は手付かずのまま残った。そこで、彼の母メアリー・ヴァイナー(Lady Mary Vyner)と妹のリポン侯爵夫人(Lady Ripon)は、その金を使いヨークシャーのそれぞれの領地にフレデリックを追悼する教会を建てたのである。 バージェスが選ばれたのは、その最大のパトロンであった第3代ビュート侯爵ジョン・クライトン=スチュアート(英語版)とヴァイナーが、オックスフォード大学時代の学友であったことによると推測されている。 スタッドリーのリポン侯爵領内に建てられたセント・メアリー教会は、1870年に委託され、翌年建設が始った。献堂されたのは1878年のことである。 教会は500頭のシカをはじめとする豊かな動植物を擁する中世以来のシカ公園(deer park)の中に建っている。このシカ公園にはかつて王家の邸宅(Studley Royal House)が建っていたが、1716年に火災によって大部分が失われた。ほとんど全面的に建て直されはしたが、再建後の建物も1946年の火災で大部分が損壊し、程無くして取り壊された。1728年から1732年に建てられた馬小屋だった区画のみが現存している。これは現在私邸になっており、2000年まではポール・サイクス卿(Sir Paul Sykes)が所有していたが、その年にスージー・ブルマー(Susie Bulmer)に売却された。
※この「セント・メアリー教会とシカ公園」の解説は、「スタッドリー王立公園」の解説の一部です。
「セント・メアリー教会とシカ公園」を含む「スタッドリー王立公園」の記事については、「スタッドリー王立公園」の概要を参照ください。
- セントメアリー教会とシカ公園のページへのリンク