セルフロック
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/11/26 09:40 UTC 版)
ウォームの溝の進み角を小さくする(ウォームホイールはより平歯車に近くなる)と、ウォームホイール側からウォーム側への回転の伝達が非常に困難になる(セルフロック、または自動締まり)。たとえばエレベータの巻き上げ装置では、カゴの停止時にその重さでモーターが回ってカゴが下がってしまわないようにするための安全機構として用いられる。逆にセルフロックがかからないようにすると、ウォームホイール側からウォーム側への回転の伝達が可能になる。これはウォームの溝の進み角と歯面の摩擦の強さによって決まるが、ピッチ点における進み角を30°程度にまで大きくする必要がある。一部のオルゴールではドラムの回転数の調整に羽根を回転させることによる空気抵抗を利用したものがあるが、これにおいてはドラムがウォームホイール、羽根がウォームで、ドラムの遅い回転数から羽根の(空気抵抗が十分に生じる程度の)高い回転数への大きな増速にウォームギアを用いるものがある。
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