セット・ダンス
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/25 00:10 UTC 版)
「アイリッシュ・ダンス」の記事における「セット・ダンス」の解説
セット・ダンスは、フランスのカドリーユをベースとしたアイルランドのフォークダンスである。ほとんどは4組のカップルがスクエアになって踊り、大体5~6つのフィガー(figures)を順に踊って一つのダンスが完成される。ステップはそのフィガーで演奏されるリズムによって変化する。 セット・ダンスはアイルランド各地でそれぞれ生まれ、「Corofin Plain Set」、「South Galway Set」、「Clare Lancers Set」などと発祥地の地名で呼ばれるものが多い。音楽は、各々のフィガーにリール、ジグ、スライド、ポルカ等のリズムが割り当てられており、リズムさえ同じであればどんな曲を使っても踊ることが出来る。 ※注意しなければならないのが『セット・ダンス』が意味するダンスに2種類あるということである。ひとつはこの項で書いているセット・ダンス。もうひとつがステップダンスの“セット・ダンス”である。「ブラックバード(The Blackbird)」、「セント・パトリックス・デイ(Saint Patrick's Day)」、「ジョブ・オブ・ジャーニー・ワーク(The Job of Journey Work)」、「The Hunt」、「The Garden of Daisies」といったダンス曲(分類上も"setdance"と呼ばれる)で踊られるセット・ダンスがあり、かつてダンス・マスターが創作し各地に広まった「特定の」踊りを指す。 アイルランドのセット・ダンスは、アイルランド以外にも、カナダ、アメリカ合衆国、オーストリア、ヨーロッパ諸国、日本などで踊られている。一般に競技会向きではないが、世界的団体「キョータス・キョウートリィ・エーレン(Comhaltas Ceoltóirí Éireann、略称:CCE)」は競技会を催している。
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