オールド・スタイル・ステップダンス
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/25 00:10 UTC 版)
「アイリッシュ・ダンス」の記事における「オールド・スタイル・ステップダンス」の解説
シャン・ノースと関連はあるものの別系統のオールド・スタイル・ステップダンス(Old-Style Step Dance)は、旅回りのダンス・マスターによって、18世紀後期から19世紀にかけて発展し、その系統は現代まで脈々と続いている。 ダンス・マスターたちはソロ・ダンスとソシアル・ダンスの両方を様式化および変形した。具体的には、上体、腕、足の配置にルールを設けた。さらに、ダンサーたちに二度ステップを踏むこと(左足、そして右足)を指導した。オールド・スタイル・ステップダンスは、腕は固定するのではなく両側にだらりとさせて踊る。踊る場所は狭い場所であまり動き回らず、足も高く上げないことを美しさとする。爪先やかかとでたてる打撃音のアクセントを持つ勢いのあるホーンパイプやジグを男性が、足音をあまりたてず滑らかな動きを見せるスリップ・ジグやリールを女性が踊ることが多かったが、現在では男女の区別はない。 基本的にリズムに合ったステップで踊ることができるが、「ブラックバード」、「セント・パトリックス・デイ」、「ジョブ・オブ・ジャーニー・ワーク」など、“セット・ダンス”と呼ばれるダンス曲で踊る時の振り付けは、ダンス・マスターたちが創作したステップそのままに現在でも踏襲されている。これらのダンスもまた『セット・ダンス』と呼ばれるので混同しないように注意が必要である。
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