スリランカ・タミル
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/11 14:29 UTC 版)
スリランカのタミル人は、スリランカ・タミルとインド・タミルの2グループに分けられる。スリランカの北部と東部に住むタミル人(スリランカ・タミル)は、紀元前に南インドから移住した人々の子孫と見られるが、ケーララ州のマラヤーリとも文化的類似性があり、東部では母系制をとるなど独自性を維持している。19世紀のイギリス植民地下で、南インドからプランテーション労働力として連れてこられた人々の子孫、いわゆるインド・タミルはスリランカ中部に住む。加えて、スリランカにはタミル語を話すイスラム教徒という分類が存在する。インドのタミル人と異なり、これらの人々は統計上別の民族として扱われている。 スリランカ・タミルは植民地下では優遇されたが、1948年の独立後は政治経済上で多数を占めるシンハラ人に対して不利になり、1956年のシンハラ・オンリー政策、1976年の分離独立運動の開始、1983年の民族対立の激化と内戦への突入、タミル・イーラム解放の虎 (LTTE) によるゲリラ闘争などを経て対立は泥沼化し、2009年まで激しい内戦が続いた。
※この「スリランカ・タミル」の解説は、「タミル人」の解説の一部です。
「スリランカ・タミル」を含む「タミル人」の記事については、「タミル人」の概要を参照ください。
- スリランカ タミルのページへのリンク