スプレッドシートのリスク
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2014/10/04 01:16 UTC 版)
「スプレッドシート統制」の記事における「スプレッドシートのリスク」の解説
2007年3月30日に、経済産業省は、「システム管理基準 追補版(財務報告に係るIT統制ガイダンス)」を公表した。この基準によると、財務報告において指摘されているスプレッドシートを使用するリスクは以下の通り。 (1)スプレッドシート等で作成した表や数式の作成者と利用者が同一である場合、 作成された表計算ソフトやマクロを第三者が検証していないと、不正や計算式の誤り等が見逃されるリスクがある。 (2)スプレッドシート等ではプログラムされた内容が文書として記録されず、不明になるリスクがある。 (3)スプレッドシート等の管理では、アプリケーション・システムに比べると、バックアップが十分でなく、データが失われる可能性がある。 (4)スプレッドシート等は、財務担当者のPCが利用されることが多く、アプリケーション・システムに比べると、アクセス制御が十分でないことがある。このような環境では、財務報告にデータの改ざん、消失が生じるリスクがある。 (5)スプレッドシート等の処理結果について、計算結果等の検証が適切になされないと処理結果としての財務報告に誤りや虚偽が発生するリスクがある。
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