スピロタエニア属
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/07/11 15:29 UTC 版)
「クロロキブス藻綱」の記事における「スピロタエニア属」の解説
分子系統学的研究からクロロキブス属との近縁性が示唆されているスピロタエニア属 (スピロテニア属、ネジモ属、ネジレオビ属; Spirotaenia) は、単細胞または寒天質で包まれた群体を形成する。細胞は棒状から紡錘形 (長さ 7–270 µm)、細胞壁で囲まれている。葉緑体はリボン状で1個、複数のピレノイドを含み、細胞内でらせん状に配置している (右図)。 二分裂による無性生殖を行う。遊走子形成は知られていない。接合による有性生殖が報告されているが、一般的な接合藻のものとはやや異なる。ペアになった細胞の細胞壁は完全に粘質化し、各細胞が鞭毛を欠く配偶子となり、接合して1個または2個の接合子を形成する。おそらく接合子発芽時に減数分裂を行い、4個の細胞を形成する。 スピロタエニア属は淡水止水域に生育する。日本でも湿原や湖沼から報告されている。
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