スターリングラードでの決闘
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/14 06:10 UTC 版)
「ヴァシリ・ザイツェフ」の記事における「スターリングラードでの決闘」の解説
スターリングラード攻防戦において、ドイツ国防軍はザイツェフの脅威に対抗して腕利きの狙撃手を送り込んだという。その人物は数百人の戦果を挙げていたベルリンの狙撃兵学校教官、エルヴィン・ケーニッヒ(Erwin König)少佐 (資料によってはハインツ・トールヴァルト(Heinz Thorvald)大佐) で、ザイツェフを追跡し抹殺するよう命を受けていた。ザイツェフもまた、敵側に熟達の狙撃手が現れた事を受けて、彼(ケーニッヒ)の擬装や射撃の傾向を学んで対処するよう上官である第284狙撃師団長から命じられた。 ザイツェフはパートナーの観測手ニコライ・クリコフと政治将校ダニロフと共に数日間ケーニッヒを追い求め、ついにトタン板と瓦礫の下に隠れている彼を発見した。ダニロフが肩を撃たれたが、クリコフがヘルメットを囮にしてケーニッヒの発砲を誘うことで、その正確な位置を把握したザイツェフが彼を討ち取った。モスクワの戦争博物館には、ケーニッヒの狙撃銃から取り外されたとされるスコープが今もなお展示されている。
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