スイスショック
英語:Swiss shock
スイスの金融取引市場における衝撃的な動向。とりわけ、2015年1月に起きたスイスフラン相場の急騰を指して用いられる。
スイスの中央銀行は、2011年以降、スイスフランとユーロの為替レートに上限を設定して市場介入を行い、スイスフランの相場が吊り上がらないよう措置を講じてきた。2015年1月15日、この上限設定を撤廃して介入も取り止めることが電撃的に発表された。
スイスフランの対ユーロ上限設定撤廃が発表された直後にスイスフランの相場は急騰した。多額の損失を出した個人投資家も多く、FX事業者のいくつかは顧客の損失を補填しきれなくなり経営破綻している。
スイスフラン・ショック
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/30 23:17 UTC 版)
「スイス・フラン」の記事における「スイスフラン・ショック」の解説
2015年1月15日、スイス国立銀行は2011年9月から、1ユーロ=1.2スイスフランに設定していた対ユーロ上限を撤廃し、為替介入を廃止することを突然発表した。これにより同日には一時1ユーロ=0.8517フランの過去最高値を付け、ユーロに対して41%の上昇となった。 このスイスフラン暴騰に連鎖して、世界の株式市場の下落や外国為替証拠金取引の混乱、アルパリUK等の超大手両替商の倒産などの混乱が発生した。フラン/円の場合で例えると、わずか数分の間に約53円(5300pips)の上昇から約30円(3000pips)の下落となり、その後数時間は円単位(100pips)で相場が乱高下した。
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