ジャズとの出会い
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/17 05:32 UTC 版)
「エルヴィン・シュルホフ」の記事における「ジャズとの出会い」の解説
第一次世界大戦後には、シュルホフはジャズのリズムにインスピレーションを見出し、ジャズの影響を受けた作品を数多く残している。シュルホフはヨーロッパの作曲家で最初にジャズを取り入れた作曲家の一人であり、特にピアノ曲でジャズに影響を受けた曲が多く見られる。シュルホフは第一次世界大戦後に参加したダダイスム運動のメンバーの一人、ジョージ・グロスのスタジオで、彼が所有していたジャズレコードの膨大なコレクションに触れ、ジャズに親しんだものと考えられている。ジャズに影響を受けて作曲した最初の作品は、ピアノ独奏曲である「5つのピトレスク(音画)作品31 WV 51」(1919年)であり、シュルホフはこの曲をグロスに献呈している。 シュルホフはジャズをダンス・ミュージックとして扱ったが、その一方で、古い様式の音楽を攻撃するため、既存の音楽作品を否定するダダの活動にふさわしい題材としてもジャズを扱っており、グロスらのビジュアルアートと平行してこのようなジャズを取り入れた作曲活動を行なっている。またヨーロッパでの演奏旅行などを通して、ピアニストとしてのレパートリーを増やす中で、ピアノ曲の技巧的な限界を追求するショパンやリスト、スクリャービンなどに触れ、そこからピアノ曲の様式などについて影響を受けている。
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