ジアゾジニトロフェノールとは? わかりやすく解説

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DDNP

分子式C6H2N4O5
その他の名称ジアゾジニトロフェノール、Diazodinitrophenol、DDNP、6-Diazo-2,4-dinitro-2,4-cyclohexadiene-1-one、6-Diazo-2,4-dinitro-2,4-cyclohexadien-1-one
体系名:6-ジアゾ-2,4-ジニトロ-2,4-シクロヘキサジエン-1-オン


ジアゾジニトロフェノール

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2014/12/20 04:13 UTC 版)

ジアゾジニトロフェノール
IUPAC名 6-Diazo-2,4-dinitrocyclohexa-2,4-dien-1-one
分子式 C6H2N4O5
分子量 210.10 g/mol
形状 黄色の針状または板状の結晶
密度 1.63 g/cm3, 固体
融点 169 ℃
発火点 180 ℃
爆薬としての性質
爆速 6900 m/s, 仮比重 1.58
危険性

ジアゾジニトロフェノール (diazodinitrophenol)、略称DDNPジアゾ化合物に分類される化学物質である。爆薬である。一般的なこの名称に反し、実際にはフェノールではなくシクロヘキサジエン誘導体である。

酢酸アセトン、濃塩酸など多くの溶媒に溶けるがには溶けず、常温であれば水中では起爆しない。主に雷管起爆薬として使われて、他の起爆薬にたいして安全性が高く、威力も大きいので、多用される。発火点180℃。

歴史

  • 1858年にペーター・グリースが最初に合成した
  • 1922年に William M Dehn が起爆薬として使用し始めた
  • 1928年ごろから工業的に使用されるようになった

製法

ピクリン酸苛性ソーダを加えてから硫化ナトリウムで還元するとピクラミン酸ナトリウムになる。これを塩酸酸性の水中で亜硝酸ナトリウムを加えるとジアゾ化してジアゾジニトロフェノールになる。これを濾過、水洗いして酸分を取り除いてから温風乾燥させる。さらに精製する場合には温めたアセトンに溶解してから冷水中に注入して再結晶する。結晶化した状態では仮比重が 0.27 しかないので、これを 240 Kgf/cm2 で圧搾して 0.86 にまで高める。

法規制

日本

消防法において、第5類危険物(自己反応性物質)であるジアゾ化合物に属する。


ジアゾジニトロフェノール(DDNP)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/13 13:56 UTC 版)

火薬」の記事における「ジアゾジニトロフェノール(DDNP)」の解説

爆速値の高さから雷管起爆薬として用いられる水中では起爆しないという特性を持つ。また、雷酸水銀アジ化鉛異なり反応後に重金属汚染発生しない

※この「ジアゾジニトロフェノール(DDNP)」の解説は、「火薬」の解説の一部です。
「ジアゾジニトロフェノール(DDNP)」を含む「火薬」の記事については、「火薬」の概要を参照ください。

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