獅子頭 (料理)とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > 獅子頭 (料理)の意味・解説 

獅子頭 (料理)

(シーズートウ から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/01 18:40 UTC 版)

獅子頭 ブラウンソース掛け 青梗菜添え

獅子頭(シーズートウ)は上海料理の1つであり、定番料理とされる。大きな肉団子である[1][2]。日本語読みで「ししとう」とも呼ばれる[3]

概要

ネギショウガなどを練りこんだ挽き肉を、こぶし大の肉団子にした料理である[3]

もともと江南地方で作られていた伝統料理(淮揚料理)であり、名前の由来は「獅子の頭ぐらいに大きい」こととされる[1][3]

料理の例

紅焼獅子頭
清燉獅子頭(チンドゥン シーズトウ)[3]
獅子頭を土鍋に入れ、弱火で長時間加熱してつくる料理。獅子頭の食べ方としてはポピュラーなものである。
清燉蟹粉獅子頭(チンドゥン シェフェン シーズトウ)[3]
上海蟹を練りこんだ獅子頭を用いる清燉獅子頭。揚州の名物料理。
紅焼獅子頭
獅子頭の醤油煮込み。

歴史

の第2代皇帝(在位:604年 - 618年煬帝として知られる)が揚州を巡幸したとき、揚州の四大景勝地である萬松山、金錢墩、象牙林、葵花崗を気に入り、それぞれの景勝地をテーマとした料理を作らせた[3]。それが、松鼠桂魚中国語版、金銭蝦餅、象牙鶏、葵花献肉の4つであるが、この中の葵花献肉が獅子頭の原型になったとされる[3]。なお、葵花献肉は「ヒマワリ肉団子」の意味である[3]

その後、の時代になり、料理人の韋巨元がある宴席で葵花献肉などを振る舞ったところ、一同が絶賛し、葵花献肉は、ヒマワリから獅子に格上げされ、獅子頭と呼ばれるようになったとされる[3]

文化の中の獅子頭

『獅子頭(シーズトォ)』[3]
楊逸の長編小説。朝日新聞夕刊に連載されていた。
獅子頭作りの腕前が評価され、日本の料理店にスカウトされ、妻子を残し日本へとやってきた中国人料理人を描く。

出典

  1. ^ a b 獅子頭(シーズートウ)”. ユウキ食品. 2024年4月2日閲覧。
  2. ^ キシダ. “獅子頭(シーズートウ)”. クラシル. 2024年4月2日閲覧。
  3. ^ a b c d e f g h i j 獅子頭”. 80C. 中華料理百科 (2012年6月19日). 2024年4月2日閲覧。



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  
  •  獅子頭 (料理)のページへのリンク

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「獅子頭 (料理)」の関連用語

獅子頭 (料理)のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



獅子頭 (料理)のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの獅子頭 (料理) (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS