シューベルトの「真筆」の『白鳥の歌』
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「白鳥の歌 (シューベルト)」の記事における「シューベルトの「真筆」の『白鳥の歌』」の解説
一般に「シューベルトの『白鳥の歌』」といえば上記の歌曲集を指すが、それとは別にシューベルトは『白鳥の歌』と題する歌曲を2曲作曲している。 一つはルートヴィヒ・コーゼガルテン(ドイツ語版、英語版)の詩による『白鳥の歌』 (Schwanengesang, D318) であり、1815年10月19日に作曲された。シューベルトはこの日に『白鳥の歌』を含む、コーゼガルテンの詩による7曲の歌曲を作曲しているが、フィッシャー=ディースカウは「(繰り返しの)すべてを聴き手に聴かせる義務があると思う必要はない。この詩人の詩はそのためにはあまりにも内容に乏しい」としている。 もう一つは1822年に作曲されたヨハン・ゼン(ドイツ語版、英語版)の詩による『白鳥の歌』 (Schwanengesang, D744) であり、抒情的な小品に位置付けられている。シューベルトはこの同世代の詩人の詩に対しては『白鳥の歌』のほかに『幸福の世界』 (Selige, Welt, D743) の2曲のみ作曲しており、フィッシャー=ディースカウはこの2曲を「『冬の旅』のための手ならしの作品ともいえる性格」と論じている。
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