シューベルトとレーヴェについて
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/20 14:48 UTC 版)
「魔王 (シューベルト)」の記事における「シューベルトとレーヴェについて」の解説
シューベルトとほぼ同時期に、カール・レーヴェも同じ詩によるリート『魔王』を作曲している。レーヴェの場合は、相手にされなかったシューベルトとは違って1820年にゲーテとの面会を果たしており、ゲーテに好意的に扱われた。もっとも、レーヴェはゲーテの前で自作の『魔王』を歌ってよいかと尋ねたところ、ゲーテから「残念ながらここには楽器がないのです」と言われて歌う機会を逸した。フィッシャー=ディースカウは、レーヴェの『魔王』はシューベルトのそれと比べて悲劇性に乏しく、音楽的に単純な手法に終始していると評しており、スケッチのみにとどまったベートーヴェンによる『魔王』も、系統的にはレーヴェのものに似通っているとしている。
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