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シマセンブリ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/05/08 08:34 UTC 版)

シマセンブリ
シマセンブリの花
(2024年6月 沖縄県宮古島市伊良部島)
分類APG IV
: 植物界 Plantae
階級なし : 被子植物 angiosperms
階級なし : 真正双子葉類 eudicots
階級なし : コア真正双子葉類
core eudicots
階級なし : キク上群 superasterids
階級なし : キク類 asterids
階級なし : シソ類 lamiids
(真正キク類 I asterids I
: リンドウ目 Gentianales
: リンドウ科 Gentianaceae
: シマセンブリ属 Schenkia
: シマセンブリ S. japonica
学名
Schenkia japonica (Maxim.) Druce
シノニム

Centaurium japonicum (Maxim.) G.Mans.

和名
シマセンブリ、ホウライセンブリ

シマセンブリ(別名 ホウライセンブリ[1][2]、学名:Schenkia japonica)はリンドウ科シマセンブリ属の一年生草本。鹿児島県準絶滅危惧[2]

特徴

高さ10–40 cm。葉は卵状楕円形で対生し、3本の葉脈が目立つ。葉柄は無く、茎を抱く。花は紅色で径1 cmほど、枝の上部に通常1個ずつ腋生の花序をつくる。花苞は管状で長さ7–8 mmと大きく、先端は5つに深く裂ける。開花期は夏。蒴果は円柱形で長さ約1 cm、中に黒色の小さな種子がある[3][4][1]

外来種のベニバナセンブリハナハマセンブリ(ともにベニバナセンブリ属(ケンタウリウム属))に似る[4][5]が、本種を含むシマセンブリ属の花苞はベニバナセンブリ属の種と比べて相対的に大きい[6]

分布と生育環境

屋久島以南の南西諸島~台湾[4][1][2]。海岸[1]や湿った隆起サンゴ礁上、海岸付近の湿った路傍や草地[3][4]に生育。

脚注

  1. ^ a b c d (米倉 2021, p. 311)
  2. ^ a b c (鈴木ほか 2022, p. 374)
  3. ^ a b (池原 1979, p. 96)
  4. ^ a b c d (中西 2020, p. 174)
  5. ^ (林 & 名嘉 2023, p. 109)
  6. ^ (米倉 2021, pp. 305–306)

参考文献

  • 池原直樹「シマセンブリ」『沖縄植物野外活用図鑑 第4巻 海辺の植物とシダ』新星図書出版、1979年。 
  • 中西弘樹「シマセンブリ」『フィールド版 日本の海岸植物図鑑』トンボ出版、2020年。ISBN 9784887162266 
  • 米倉浩司 著「リンドウ科、シマセンブリ」、大橋広好・門田裕一・木原浩・邑田仁・米倉浩司 編『フィールド版改訂新版 日本の野生植物』 2巻、平凡社、2021年、305, 311頁。 ISBN 9784582535396 
  • 鈴木英治; 丸野勝敏; 田金秀一郎; 寺田竜太; 久保紘史郎; 平城達哉; 大西亘シマセンブリ「鹿児島県の維管束植物分布図集-全県版-」『鹿児島大学総合研究博物館研究報告』第17巻、鹿児島大学総合研究博物館、374頁、2022年。 ISSN 2188-9074https://www.museum.kagoshima-u.ac.jp/publications/plants/map_Kagoshima_all.pdf 
  • 林将之; 名嘉初美「ハナハマセンブリ」『沖縄の身近な植物図鑑』(第2版)ボーダーインク、2023年。 ISBN 9784899824350  ※ ハナハマセンブリの項において、本種をよく似た在来種として紹介

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