システムリアルタイムメッセージ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/11 06:36 UTC 版)
「MIDI」の記事における「システムリアルタイムメッセージ」の解説
システムリアルタイムメッセージは、MIDIシーケンサーなどの同期、MIDIタイミングクロックに使用される。ステータスバイト以下にデータバイトが続かず、単独の1バイトのみで機能する。リアルタイムに送信される必要があるため、最優先で送信される。 F8H タイミングクロック 絶対時間を持たないクロック情報。4分音符ごとに24カウントされる。 F9H 未定義 定義されず、使われていない。 FAH スタート FBH コンティニュー FCH ストップ マスター側機器のコントロールパネルを操作したときに送信。それぞれスレーブ側機器の先頭から再生、停止中からの再生、停止を行う。 FDH 未定義 定義されず、使われていない。 FEH アクティブセンシング 突然のMIDIケーブルの断線や接触不良や出力側機器の故障などで、音が鳴りっぱなしになったりしないようにするためのフェイルセーフの仕組みである。MIDI機器間ではこのアクティブセンシングが常に送信されている。ウォッチドッグタイマーの一種である。受信側は、一度もアクティブセンシングを受けていない状態では通常通り動作するが、一度送信側からこれを受信すると、300ms(ミリ秒)以内に次のMIDIメッセージが送られてくることを期待するようになる。この状態で、アクティブセンシングや、その他MIDIメッセージを受信しなかった場合、断線したと判定する。 ただし、実際は誤差やMIDI THRU処理の遅れを考慮し270ms - 330msの間で処理するよう余裕を持たせてある。このことから、送信側は270ms間隔でアクティブセンシングを送信し続ける。 FFH システムリセット これを受信した全てのMIDI機器はリセット(電源投入時の状態に戻)される。通常は使用しない。
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