サーモウッド
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/04 10:34 UTC 版)
「サゴ・ニューマテリアルギターズ」の記事における「サーモウッド」の解説
木材を無酸素状態・200℃以上の高温で乾燥させた「サーモウッド」を、2009年よりほとんどの商品に使用している。もともとこの処理方法はフィンランドでサウナルーム建築のために考案されたもので、サーモウッドを楽器に使用したのはSagoが世界初である。 この処理を施すことで木材に経年変化のような現象が起こり、新品でありながら長年弾き込んだビンテージ楽器のような独特の弾き心地が得られる。寒暖差や湿度変化にも強く、実際に試作段階のサーモウッド・ギターをツアーで使用した足立祐二(Dead End)は、「夏場には60℃にもなる機材車から25℃のステージへ、ステージが始まればスポットライト熱で40℃にも達するというタフな環境で、寸法も結構安定している」と語っている。また木材中の余分な水分やヤニ成分が飛ぶため、通常の木材と比べ5~15%程度の軽量化もはかることができる。 欠点としては「出音のアタック成分が若干減少し、全体的に音が丸くなること」、および「衝撃に弱くなること」が挙げられる。このため転倒などによる破損に注意する必要がある。
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