サンホアキン郡 (カリフォルニア州)とは? わかりやすく解説

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サンホアキン郡 (カリフォルニア州)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/06/26 05:05 UTC 版)

カリフォルニア州サンホアキン郡
郡のカリフォルニア州内の位置
州のアメリカ合衆国内の位置
設立 1850年
郡庁所在地 ストックトン
面積
 - 総面積
 - 陸
 - 水

3,693 km2 (1,426 mi2)
3,623 km2 (1,399 mi2)
70 km2 (27 mi2), 1.89
人口
 - (2020年)
 - 密度

779,233人
ウェブサイト www.sjgov.org

サンホアキン郡: San Joaquin County[ˈsæn wɑːˈkiːn] ( 音声ファイル)、発音からはサンワーキーンと表記できる)は、アメリカ合衆国カリフォルニア州セントラルバレーにある郡である。サンフランシスコ・ベイエリアの東に位置している。人口は77万9233人(2020年)[1]郡庁所在地ストックトンである[2]

歴史

サンホアキン郡はカリフォルニア州が州に昇格した1850年に設立された郡の1つである。

郡名はサンホアキン川から採られた。19世紀初期、スペイン軍人ガブリエル・モラガ中尉がセントラルバレー下流を探検する隊を率いているときに、シエラネバダ山脈から湧き出てブエナビスタ湖に注ぐ小川に「サンホアキン」(聖ヨアキムという意味)と名付けた。サンホアキン郡にはサンホアキン・バレーでは初の恒久的家屋がある。

カリフォルニアが独立したメキシコの植民地であった間の1843年から1846年、サンホアキン郡となった地域に5つのメキシコ土地特許が与えられた。それらはカンポ・デ・ロス・フランセセス、パスカデロ(グリムズ)、パスカデロ(ピコ)、サンホン・デ・ロス・モケルムネスおよびトンプソンの各ランチョだった。

地理

アメリカ合衆国国勢調査局に拠れば、郡域全面積は1,426平方マイル (3,694 km2)であり、このうち陸地は1,399平方マイル (3,624 km2)、水域は27平方マイル (70 km2)で水域率は1.89%である。

国立自然保護地域

  • サンホアキン川国立野生生物保護区(部分)

隣接する郡

都市

市町村

統計調査指定地域(CDP)

  • オーガスト
  • カントリークラブ
  • ファーミントン
  • フレンチキャンプ
  • ガーデンエーカーズ
  • ケネディ
  • リンカーンビレッジ
  • リンデン
  • ロッケフォード
  • モラダ
  • ノースウッドブリッジ
  • サウスウッドブリッジ
  • タフトモスウッド

未編入の町

  • アカンポ
  • アトランタ
  • バンタ
  • グッドマンズコーナー
  • モルモン
  • マウンテンハウス(計画都市、計画人口 45,000人)
  • ニュージェルサレム
  • ソーントン
  • バーナリス
  • ビクター

交通

主要高規格道路

  • 州間高速道路5号線
  • 州間高速道路205号線
  • 州間高速道路580号線
  • カリフォルニア州道4号線 (Crosstown Freeway/California Delta Highway)
  • カリフォルニア州道12号線
  • カリフォルニア州道26号線
  • カリフォルニア州道88号線
  • カリフォルニア州道99号線
  • カリフォルニア州道120号線
  • カリフォルニア州道132号線

公共交通

サンホアキン地域交通地区がストックトン市内のバス便を運行している。また郡内の都市間輸送、およびリバモア、プレザントン、サクラメントの各市およびサンタクララ郡への予約通勤経路にも運行している。

ロウダイ、マンテカ、トレイシー、およびリポンの各市は独自のバス運行システムを運営している。

鉄道とバス

グレイハウンドのバスとアムトラックの列車がストックトンで停車する。アムトラックのサンホアキン・オークランド・ベーカーズフィールド列車は、サンホアキン通り駅で停車する。アムトラックのサンホアキン・サクラメント・ベーカーズフィールド列車はロバート・J・カブラル駅で停車し、この駅はストックトンから出発するアルタモント通勤急行も使っている。RTDホッパーはリポン、エスカロン、マンテカ、ラスロップ、ソーントン、ウッドブリッジ、モラダ、およびリンデンと、ストックトン、トレイシーおよびロウダイを結ぶ公共バス輸送機関である。

空港

ストックトン都市圏空港はラスベガスへの旅客便と貨物便や一般用途に寄与している。その他郡内の一般用途空港としては、エスカロン空港、ロウダイ空港、およびトレイシー市民空港がある。

人口動態

人口推移
人口
1900 35,452
1910 50,731 43.1%
1920 79,905 57.5%
1930 102,940 28.8%
1940 134,207 30.4%
1950 200,750 49.6%
1960 249,989 24.5%
1970 290,208 16.1%
1980 347,342 19.7%
1990 480,628 38.4%
2000 563,598 17.3%
2010 685,306 21.6%
2020 779,233 13.7%

以下は2000年国勢調査による人口統計データである。

基礎データ

  • 人口: 563,598人
  • 世帯数: 181,629 世帯
  • 家族数: 134,768 家族
  • 人口密度: 156人/km2(403人/mi2
  • 住居数: 189,160軒
  • 住居密度: 10軒/km52(135/mi2

人種別人口構成

主たる言語による人口構成

年齢別人口構成

  • 18歳未満: 31.0%
  • 18-24歳: 10.0%
  • 25-44歳: 28.8%
  • 45-64歳: 19.6%
  • 65歳以上: 10.6%
  • 年齢の中央値: 32歳
  • 性比(女性100人あたり男性の人口)
    • 総人口: 99.9
    • 18歳以上: 97.2

世帯と家族(対世帯数)

  • 18歳未満の子供がいる: 40.5%
  • 結婚・同居している夫婦: 54.3%
  • 未婚・離婚・死別女性が世帯主: 14.0%
  • 非家族世帯: 25.8%
  • 単身世帯: 20.7%
  • 65歳以上の老人1人暮らし: 8.4%
  • 平均構成人数
    • 世帯: 3.00人
    • 家族: 3.48人

収入と家計

  • 収入の中央値
    • 世帯: 41,282米ドル
    • 家族: 46,919米ドル
    • 性別
      • 男性: 39,246米ドル
      • 女性: 27,507米ドル
  • 人口1人あたり収入: 17,365米ドル
  • 貧困線以下
    • 対人口: 17.7%
    • 対家族数: 13.5%
    • 18歳未満: 23.7%
    • 65歳以上: 10.0%

郡政府

サンホアキン郡は5人の委員からなる管理委員会が統治している[3]。日々の運営は委員会が雇用した郡管理官が補助している[4]

郡政府は郡の職員が郡および市のコンピュータでウィキペディアの編集を行っていたことに関するスキャンダルで動揺している。

政治

大統領選挙の結果
共和党 民主党 その他
2008年 43.8% 91,607 54.5% 113,974 2.2% 4,727
2004年 53.2% 100,978 45.8% 87,012 1.0% 1,874
2000年 48.9% 81,773 47.7% 79,776 3.4% 5,680
1996年 44.9% 65,131 46.3% 67,253 8.8% 12,756
1992年 37.8% 58,355 41.3% 63,655 20.9% 32,200
1988年 54.4% 75,309 44.6% 61,699 1.0% 1,445
1984年 59.6% 81,795 39.2% 53,846 1.2% 1,572
1980年 55.4% 64,718 35.6% 41,551 9.1% 10,594
1976年 49.6% 50,277 48.1% 48,733 2.3% 2,351
1972年 55.3% 61,646 39.5% 44,062 5.2% 5,761
1968年 48.0% 47,293 42.7% 42,073 9.4% 9,223
1964年 38.1% 36,546 61.8% 59,210 0.1% 83
1960年 52.9% 48,441 46.8% 42,855 0.4% 361
1956年 54.5% 44,491 45.3% 36,941 0.2% 168
1952年 55.8% 45,512 43.5% 35,432 0.7% 587
1948年 49.1% 29,135 47.0% 27,908 3.9% 2,318
1944年 47.2% 24,357 52.5% 27,074 0.3% 157
1940年 46.3% 23,403 52.6% 26,536 1.1% 559
1936年 25.6% 10,172 73.2% 29,078 1.2% 473
1932年 32.2% 11,145 63.3% 21,929 4.5% 1,552
1928年 61.1% 16,695 37.9% 10,343 1.1% 288
1924年 48.9% 11,056 10.6% 2,397 40.5% 9,154
1920年 60.9% 12,003 32.9% 6,487 6.1% 1,208

サンホアキン郡はアメリカ合衆国大統領および連邦議会選挙で共和党寄りの地盤である。2008年の大統領選挙以前で民主党が多数を取ったのは1964年のリンドン・B・ジョンソンが最後だった。ただし、1992年と1996年のビル・クリントンは過半数ではないが多数を獲得した。2008年の選挙ではバラク・オバマが郡内投票数の54%を得票して勝利した。

アメリカ合衆国下院議員の選挙ではカリフォルニア州第11および第18選挙区の一部であり、カリフォルニア州議会下院議員の選挙では第10、第15、第17、第26選挙区、カリフォルニア州議会上院議員の選挙では第5および第14選挙区に入っており、2010年時点でアメリカ合衆国下院議員の2議席、州下院議員の3議席、州上院議員の1議席を民主党議員が、他の議席を共和党議員が務めている。

2008年の命題8に関する住民投票で郡内投票者の65.5%は法案に賛成した。これは同性同士の結婚を禁止するためのカリフォルニア州憲法修正案だった[5]

教育

サンホアキン郡内には14の教育学区があり、また私立学校も多い。

教育学区名 生徒数 言語科目成績 数学成績
エスカロン統一 3,140 49.4% 46.0%
リンカーン統一 8,712 50.9% 51.3%
リンデン統一 2,758 44.4% 45.9%
ロウダイ統一 31,266 38.0% 43.1%
マンテカ統一 23,643 42.7% 42.4%
リポン統一 3,014 58.3% 60.3%
ストックトン統一 38,617 29.1% 38.2%
トレイシー統一 17,375 44.3% 41.2%
  全教育学区の平均[6] 45.5% 48.5%

2010年6月8日、ラマーズビル統一教育学区がマウンテンハウスの新しい町で設立を認められた[7]

産業

サンホアキン郡には少なくとも2つの株式上場企業がある。すなわちダイアモンド・フーズとパシフィック・ステート・バンコープである。両社の株式はNASDAQに上場されている。

脚注

外部リンク




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