サドラーズウェルズの血
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/21 08:17 UTC 版)
「エルプラド」の記事における「サドラーズウェルズの血」の解説
本馬は父サドラーズウェルズの後継種牡馬として、初めて北米に輸入された。父サドラーズウェルズは欧州の大種牡馬であるが、欧州競馬は芝競走主体の為、ダート競走主体のアメリカ競馬では、その血は敬遠されがちだった。また、欧州では重厚な芝コースであり、比較的軽い芝コースを用いるアメリカでは適応性に欠けることが予想され、これもまたアメリカでのサドラーズウェルズ敬遠の一因になっていると考えられる。 実際、本馬が死亡した際に、アデナスプリングスのダーモット・カーティーは「エルプラドは単なる芝馬としか見ておらず、サドラーズウェルズの血を欲しがる者はアメリカでは誰もいなかった。サドラーズウェルズ産駒を買うのはギャンブルだった。」と述懐している。 しかし、前述の通りアメリカのリーディングサイアーに輝くなど、このような評価を見事に覆し、父サドラーズウェルズの優秀さをアメリカにも認知させた。また、後継種牡馬のキトゥンズジョイは2013年に父子2代となるアメリカリーディングサイヤーとなり、メダグリアドーロも年度代表馬のレイチェルアレクサンドラを出すなど成功し、その血を広めている。
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