後継種牡馬
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/10/09 22:28 UTC 版)
後継の種牡馬も多数出ており、33頭が種牡馬として登録されていたという。しかし、それらの後継種牡馬は総じて成功せず、その父系はすでに主要競走の世界からは途絶えてしまった。 特に競走馬として派手な活躍した産駒が、種牡馬として成功しなかったことが大きい。最も活躍したサーバートンはケンタッキーオークス優勝馬イースタンストッキングス(1925年生・牝馬)がいる程度で、一応ながら後継種牡馬もいるものの、今日においてはそれらの活躍は見られない。グレイラグに至っては種付け能力が非常に弱く、わずか19頭の産駒を出しただけでそれ以降種付けができなくなった上に、再び競走馬として復帰させられている。オーダシアスもステークス競走勝ち馬は少なく、いずれも目立った産駒はいない。 その一方で、2歳時で引退に追い込まれたアンクルは例外的に成功を収めた。産駒の中でも特にケンタッキーダービーなどに優勝したオールドローズバド(1911年生・せん馬)が有名で、同馬は後にアメリカ競馬殿堂入りを果たしている。このほか、ブルーグラスステークス勝ち馬ステップアロング(1922年生・牡馬)、カリフォルニアダービー優勝馬ヴィクトワイア(1920年生・牝馬)などを出した。もっともこの父系も長く続かず、後世に残ることはなかった。 またアンクルは母の父としても優れていた。もっとも顕著なものが1916年生まれのアンクルズラッシーで、同馬はクレーミングステークス競走に優勝した程度の戦績であったが、繁殖入り後、ケンタッキーダービー馬クライドヴァンデュッセンを含む5頭のステークス競走勝ち馬を出した名牝となった。さらにその牝系は拡大し、スワップスやアイアンリージなどを輩出するアメリカンナンバーA4の一大勢力を築き上げている。
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