サクソルン族「バス(Basse)」からの発展
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/22 16:39 UTC 版)
「ユーフォニアム」の記事における「サクソルン族「バス(Basse)」からの発展」の解説
こうした流れとは別に、パリではアドルフ・サックスが、高音域から低音域までを同一の音色でカバーする一連の金管楽器「サクソルン」を製作し、1845年に特許を取得した。サクソルンはフランスの吹奏楽の他にイギリスのブラスバンドにも採り入れられ、イギリスではサクソルンのうちのバス(Basse)が、ウィーンで発明された「Euphonion」「Euphonium」の名称を用いて、ユーフォニアム(またはユーフォニオン)と呼ばれるようになった。そして、イギリスのブラスバンドにおいてユーフォニアムは、単なる中低音域の楽器としてではなく、コルネット同様にソロを受け持つ楽器として活用されるようになっていった。イギリスのメーカーでも独自のユーフォニアムが作られるようになり、1878年にイギリスのブージー社によって特許が取得されたコンペンセイティング・システムバルブを採用したモデルが登場して、現代のユーフォニアムのスタイルが確立した。このブージー社のモデルは、イギリスのホーニマン博物館(Horniman Museum and Gardens)に所蔵されており、画像が公開されている。
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