サクソルン属の楽器
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/25 18:12 UTC 版)
サクソルンという名称は、現在でもロータリー式のバルブを持つものを含めて当初のサクソルンと形状の似た楽器の一群を指すために用いられる。これらの楽器はイタリアではフリコルノ(flicorno、フリューゲルホルンの借用に由来する)と呼ばれる。また、朝顔(ベル)が前を向くビューグルに対して、上向きの金管楽器を指すこともある。 サクソルン属は、リップリードの金管楽器で、音程調節機構の部分を除き、ほとんどがゆるやかな円錐管で形成されている楽器と考えてよい。サクソルン属には、フリューゲルホルン、アルトホルン/テナーホルン、バリトンホーン、ユーフォニアム、チューバなどが含まれる。 サクソルンは時代や地方によりさまざまな形態と名称で呼ばれており、名称は混乱している。たとえばアルトとテナーはサックス自身区別せずに使っており、現在も混乱している。ここでは本来のサックスの楽器だけでなく、サクソルン属全体について記述する。 元来どの楽器も上記のように移調楽器として書かれてきたが、近年、低音楽器にあっては、他の低音金管楽器同様、実音で書かれることが原則となってきている。
※この「サクソルン属の楽器」の解説は、「サクソルン」の解説の一部です。
「サクソルン属の楽器」を含む「サクソルン」の記事については、「サクソルン」の概要を参照ください。
- サクソルン属の楽器のページへのリンク