ゴム刀を用いた練習、柔道と武器術の融合の思想
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/18 16:24 UTC 版)
「柔道」の記事における「ゴム刀を用いた練習、柔道と武器術の融合の思想」の解説
嘉納治五郎は、1918年頃に柔道の新しい練習法の導入を予告している。これからの柔道における剣・棒などを用いた武器術を学ばせるにあたり、幼少のものの練習には安全性を考慮してゴムや布製の刀を用いてやらせたいと次のように述べている。「予が昨今考えて居る所では、幼少のものの柔道の修業には、始めから竹刀の代わりに護謨(ゴム)、布などで作った空気入の刀を用ひて、打ったり突いたり、又それを外したりする形を教へることにしたいと思ふ。要するに従来の剣道の形として教へて居たものを、或る形で柔道の練習として加へたいのである。」のちのスポーツチャンバラに相当する練習法の導入を想定していた。 また、今後の柔道における武器術との融合についても次のように述べている。「本来からいえば、槍でも、薙刀でも、その他何でも攻撃防御の目的に適うものは柔道の内に内包されるはずのものであるが、剣と棒とは、武器の中でも最も応用の広いものであるから、世間でいう剣道は、ある形で柔道の内に最必要なる一要素として這入ってくるべきものと考えられる。」「従来の柔道と剣道とは、合体して一のものになるはずと思う」と嘉納は予言していた。
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