コービン時代
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/02 00:23 UTC 版)
「イギリス労働党の派閥」の記事における「コービン時代」の解説
前述のブレア・ブラウン時代より労働党は中道路線を採ってきたが2015年労働党党首選挙では鉄道再国有化や高所得者層への課税強化、核兵器廃絶などを主張し党内最左派とされるジェレミー・コービンがニューレイバーに不満を持つ党員や若年層、主要労働組合の支持を受け当選した。労働党はこれまで親EU路線を党是としてきたがコービンは過去にEC加盟継続に反対を投じた欧州懐疑派(反EU)であり外交政策の混乱が懸念された。翌2016年にはイギリスの欧州連合離脱(ブレグジット)決定を受けて再び党首選挙が行われ、2選を果たした。しかし、国家を二分し混乱を極めたブレグジットに対して反EUであるために明確な意思を示せず、さらには、党内左派の反ユダヤ主義をめぐる問題にも事態を矮小化するような発言をするなどして支持が急落、2019年イギリス総選挙で労働党は、1935年以来の歴史的大敗を喫し、コービンは党首を辞任した。その後、平等人権委員会が党内の反ユダヤ主義問題にコービンの事務所が不適切な関与していた旨の報告書を発表したが、これをコービンが批判したため党がコービンの党員資格を一時停止するという事態になった。
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