コンテナ積載試験
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/01/18 08:26 UTC 版)
「国鉄トラ30000形貨車」の記事における「コンテナ積載試験」の解説
1955年(昭和30年)、国鉄は鉄道・道路一貫輸送用のコンテナとして、2.5トン積みの3000形コンテナを試作した。この積載用として本形式が選定され、1955年度製の300両は、このコンテナの緊締用金具を装備して落成し、このうち2両(トラ30000・トラ30098)はコンテナ積専用としてあおり戸を外した形態で落成した。コンテナの積載個数は、5個である。同コンテナの緊締方式は、後年のコンテナ車のように本格的なものではなく、専用車についてはコンテナと車両間をたすき金具とターンバックルで固定する方式で、本形式の台枠側面にはそのための金具を設けた。また、コンテナ積載時は側面のあおり戸を外した状態で使用するため、側ブレーキ使用時の手すりを台枠側面2箇所に水平に設置した。一般車では貨車床板に移動防止用の当て木を打ち付け、コンテナ同士を針金によって緊縛する方法とした。 しかし、3000形コンテナの試用は不首尾に終わったため、1956年度以降の製造車はコンテナ固定用金具を装備しないこととされ、側ブレーキ用の手すりも廃止された。1959年(昭和34年)6月に3000形コンテナの使用が終了となり、それにともない初期車の緊締用金具も撤去、専用車2両も1962年(昭和37年)に一般車に復元された。復元は大宮工場、吹田工場にてそれぞれ1両ずつ行われた。
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