コシオガマとは? わかりやすく解説

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小塩釜

読み方:コシオガマ(koshiogama)

ゴマノハグサ科半寄生一年草

学名 Phtheirospermum japonicum


小塩竃

読み方:コシオガマ(koshiogama)

山地高山草原生えゴマノハグサ科

季節

分類 植物


コシオガマ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2014/04/06 02:40 UTC 版)

コシオガマ
福島県 2013年9月
分類
: 植物界 Plantae
: 被子植物門 Magnoliophyta
: 双子葉植物綱 Magnoliopsida
亜綱 : キク亜綱 Asteridae
: ゴマノハグサ目 Scrophulariales
: ゴマノハグサ科 Scrophulariaceae
: コシオガマ属 Phtheirospermum
: コシオガマ P. japonicum
学名
Phtheirospermum japonicum (Thunb.) Kanitz[1]
シノニム
  • Phtheirospermum chinense Bunge[2]
和名
コシオガマ(小塩竈)[3]

コシオガマ(小塩竈、学名Phtheirospermum japonicum )は、ゴマノハグサ科コシオガマ属一年草[3][4][5]

新しいAPG植物分類体系では、コシオガマ属はハマウツボ科に分類される[6]

特徴

半寄生植物は細く、貧弱。は直立し、多少枝分かれし、高さは20-70cmになる。全体にやわらかな曲がった腺毛が密に生え、さわるとベタつく。は対生し、3角状卵形で羽状に深く裂け、裂片はさらに不規則に裂け、縁にはとがった鋸歯がある。葉身は長さ20-35mm、幅10-20mm、基部は切形で、長さ4-10mmになる葉柄がある[3][4][5]

花期は9-10月。枝の上部の葉腋ごとに1個の花をつける。は鐘形で5裂し、裂片は長楕円形の葉状になり、縁にとがった鋸歯をもつ。萼にも密に腺毛が生え、花時の大きさは長さ、幅ともに1-6mm、果時には長さ、幅ともに10mmになる。花冠は淡紅紫黄色で、長さ2cmほどになり、太い筒状で先は2裂して唇形になる。上唇は浅く2裂して縁が外側に反り返り、下唇は上唇より長く、横に大きく広がり3裂する。花冠外面に軟毛と腺毛が生え、下唇裂片の中央のふくらみ部に白い毛が生える。雄蕊は花冠の上唇内に4個あり、下側2本がやや長い。果実は長さ10mm、幅5mmになるゆがんだ卵形の蒴果で、先はとがって腺毛が生え、基部は半分が萼に包まれる。蒴果に多数の種子が入り、種子は楕円形で長さ1mmになる[3][4][5]

和名の由来は、同科シオガマギク属シオガマギク(塩竈菊)に似るが、比べると全体に小さく、花も小型であるため、コシオガマ(小塩竈)という[7]

分布と生育環境

日本では、北海道、本州、四国、九州に分布し、低山の日当たりの良い草地に生育する[3][4][5]。国外では、朝鮮、中国(中北部・東北部)、アムールに分布する[5]

ギャラリー

茎は枝分かれする。 
花冠下唇裂片の中央に白い毛が生える。 
果実は萼片に包まれる。 

下位分類

脚注

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  1. ^ コシオガマ 「BG Plants 和名−学名インデックス」(YList)
  2. ^ Phtheirospermum japonicum The Plant List
  3. ^ a b c d e 『山溪ハンディ図鑑1 野に咲く花』p.145
  4. ^ a b c d 『日本の野生植物草本III合弁花類p.115
  5. ^ a b c d e 『新牧野日本植物圖鑑』p.691
  6. ^ 大場『植物分類表』p.212-214
  7. ^ 『山溪名前図鑑 野草の名前 秋・冬』p.136
  8. ^ シロバナコシオガマ 「BG Plants 和名−学名インデックス」(YList)

参考文献

  • 佐竹義輔・大井次三郎・北村四郎他編『日本の野生植物 草本III合弁花類』、1981年、平凡社
  • 林弥栄・平野隆久『山溪ハンディ図鑑1 野に咲く花』、1989年、山と溪谷社
  • 高橋勝雄『山溪名前図鑑 野草の名前 秋・冬』、2003年、山と溪谷社
  • 牧野富太郎原著、大橋広好・邑田仁・岩槻邦男編『新牧野日本植物圖鑑』、2008年、北隆館
  • 大場秀章編著『植物分類表(初版第3刷訂正入)』、2011年、アポック社

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