グレコカウンターギャンビットとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > グレコカウンターギャンビットの意味・解説 

ラトヴィアン・ギャンビット

(グレコカウンターギャンビット から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/10/25 14:19 UTC 版)

ナビゲーションに移動 検索に移動
ラトヴィアン・ギャンビット
a b c d e f g h
8
8
7 7
6 6
5 5
4 4
3 3
2 2
1 1
a b c d e f g h

ラトヴィアン・ギャンビット (Latvian Gambit) は、チェスオープニングの1つ。ラトヴィア共和国カルリス・ベティンズ英語版が19世紀に深く研究したことから「ラトヴィアン・ギャンビット」と名づけられた[1]イギリスアメリカ合衆国では、それより以前の17世紀にジョアッキーノ・グレコが分析していたことから「グレコ・カウンター・ギャンビット」と呼ばれている[1]。右図は、その基本形となっている[2]。基本形までの手順は1. e4 e5 2.Nf3 f5である[2]。黒の2手目の2.… f5は余程攻撃の好きな人でなければ指せない手で[1]、今日では滅多に指されないオープニングであるといえる[1]。ただ攻撃の研究をする人にとっては面白いオープニングであるといえる[1]

主な変化

3.Nxe5 Qf6 4.Nc4 fe 5.Nc3 Qg6 6.d3 Bb4 7.Bb2 Bxc3 8.Bxc3 d5 9.Ne5 h6 10.de Qxe4+[3]

この手順は1944年に指されたスミスロフ(白)対カムショフ(黒)のゲームのものである[1]。11手目以降は11.Be2 Nf6 12.0-0 c6 13.Bh5+! Kf8 14.Re1 Qh4 15.Bg6! Na6 16.Qe2 Bh3 17.Nf3!と進行し[1]、黒のカムショフが投了した[1]。黒はチェックメイトから逃れるにはクイーンを捨てるしかない[1]

4.d4 d6 5.Nc4 fe 6.Be2と指す変化もある[1]。この変化は黒が6手目にどんな手をさしても白が7手目にキャスリング出来るので白が有利[1]

黒の5手目では他に5.… Ne7や5.… Qe6と指す手もある[1]

黒の6手目で6.… edと指すのは7.Bxd3 Qxg2 8.Qh5+ Kd8 9.Be4となり白が指しやすい[1]

参考文献

脚注・出典

  1. ^ a b c d e f g h i j k l m 『定跡と戦い方』、22頁。
  2. ^ a b 『定跡と戦い方』、20頁。
  3. ^ 『定跡と戦い方』、21-22頁。
  4. ^ ISBNコードは新装版のもの。



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

グレコカウンターギャンビットのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



グレコカウンターギャンビットのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのラトヴィアン・ギャンビット (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS