(ネオ)グラムシ主義
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2013/01/30 15:17 UTC 版)
「マルクス主義国際関係論」の記事における「(ネオ)グラムシ主義」の解説
国際関係論および国際政治経済学に批判理論を適用して、国家構成体の特殊な輪郭を形作っている理念・制度・物質能力の結節点を探究するアプローチは、アントニオ・グラムシの著作に多大な影響を受けていることから、グラムシ主義と呼ばれる。 グラムシ主義は、社会勢力・国家・支配的な理念の特定の組み合わせが世界秩序をどのように規定し、持続させるのかを分析する。この意味で、グラムシ主義のアプローチは、特定の世界秩序の一部としてリアリズムとリベラリズムの理論的基盤そのものを歴史化することによって、そして主体と構造の関係性を見出すことによって、2つの理論潮流の抱えていた袋小路を突き破ることに成功した。さらに、カール・ポラニー、カール・マルクス、ニッコロ・マキャベリ、マックス・ホルクハイマー、テオドール・アドルノ、ミシェル・フーコーらを、国際関係の批判理論における主要な源泉として引用する。
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