クラーニヒハウス
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/21 19:05 UTC 版)
「オッテルンドルフ」の記事における「クラーニヒハウス」の解説
クラーニヒハウス(直訳: 鶴の家)の最も古い部分(玄関部分)は、1585年に建設された。バロック様式のファサードを持つこの建物は、ハンブルクのレンガ建築に倣って建設された。とても大きな納屋(ヒンターハウス)は1735年頃に増築された。現在ここには「古いラント・ハーデンの博物館」が入居しており、1850年頃までのこの地方の生活文化を展示している。特に大農場や市民の「代表的な暮らし」の情景や文物が展示されている。クラーニヒハウスは、エルベ川河口域左岸側で最も重要は建築文化財の1つとされている。この建物が現在の外観となったのは1760年頃である。バロックの石造ファサードと豪華な化粧漆喰の天井は、エリーザベト・ラディーク(旧姓ヤーコプセン)によって建設された。彼女は、夫の死後40年以上にわたって、このクラーニヒハウスでスパイス、塩、ワインの貿易を行い、成功を収めた。彼女は棟木に鶴を飾り、この建物に現在の名前を与えた。 この家の名前の元となった鶴は、用心深さの象徴である。「鶴は眠らないように石を持っている。眠っている者は財産も名誉も得られない。」鶴は現在も屋根の上におり、見張りを続けている。 クラーニヒハウス協会は1957年に設立され、クックスハーフェン郡と共同でクラーニヒハウスの維持管理を行っている。400人の会員を擁するこの協会は、この建物をラント・ハーデルンの博物館および郡立文書館として整備し、利用することに取り組んでいる。また、郡のいくつかの博物館と共同で、地域研究や文化財保護のための研究や発表を支援している。地方史、郷土研究、実地調査に関する講演会では、クラーニヒハウス協会は興味深いゲストや地元の人に、ラント・ハーデルン地方の昔の生活に親しんでもらえるよう努めている。子供向けに特別ツアーも行っている。
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