クォーク混合の発見
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/08/19 15:11 UTC 版)
「カビボ・小林・益川行列」の記事における「クォーク混合の発見」の解説
クォーク混合は以下の2つの観測結果を説明するために考えだされた。 アップクォーク↔ダウンクォーク、電子↔電子ニュートリノ、ミューオン↔ミューニュートリノの変換は類似した振幅を持っている。 ストレンジネスが変化する素粒子の変換で Δ S = 1 {\displaystyle \Delta S=1} は Δ S = 0 {\displaystyle \Delta S=0} の 1/4 の振幅を持っている。 これらについて、カビボは弱い相互作用の普遍性が1.を、ダウンクォークとストレンジクォークの混合角が2.をそれぞれ解決すると仮定した。 クォークが2世代の場合はCP対称性の破れを示す位相は現れない。その一方で中性K中間子の崩壊に伴う対称性の破れは1964年に発見されており、標準理論が発表されると1973年に小林と益川が指摘したように3世代目のクォークの存在が強く示唆された。1976年にはフェルミ国立加速器研究所でボトムクォークが発見され、すぐにこれと対をつくるトップクォーク探しが始まった。
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