ギリシャ神話や関連神話におけるケートス
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/23 23:57 UTC 版)
「ケートス」の記事における「ギリシャ神話や関連神話におけるケートス」の解説
出自についてはゼウスないしポセイドーンによって作られたとも、テューポーンとエキドナの間に生まれたとも言われており、伝承によって差異がある。ネーレーイス等を運ぶ描写がされる事例も少なくない。 最も有名なエピソードに於いて、ケートスはポセイドーンによって作り出され、エチオピア人の王国を崩壊させるために送り込まれている。王妃カッシオペイアが自らの美貌を誇示し、女神ヘーラーや海のニュムペー達よりも美しいと吹聴したため、ポセイドーンの怒りを買った。ポセイドーンが仕向けたケートスを鎮めるには、娘のアンドロメダーを生贄にするしかなく、アンドロメダーは鎖に繋がれ、海岸の岩に縛り付けられた。束縛されたアンドロメダーがケートスに喰われようとした所に、メドゥーサを退治した英雄ペルセウスが通りかかった。ケートスはペルセウスによって退治され(剣で倒されたとする話と、メドゥーサの首を突き付けられ石と化したとする話とがある)、アンドロメダーは救われ、ペルセウスの妻となったという。 ヘーシオネー(英語版)を救うためにヘラクレスによって倒される逸話もある。 ケートスが、(パライモーンを救った海豚の代わりに)イーノーとメリケルテースを救う描写がされた事もある。
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