キールアーチと地中構造物
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/31 08:43 UTC 版)
「国立競技場のデザインコンペ (2012年)」の記事における「キールアーチと地中構造物」の解説
屋根(正式な呼称は開閉式遮音装置)を支えるための、2本の弓状構造物「キールアーチ」。日本では開閉式ではないものの、岩手県営体育館、埼玉スタジアム2002、豊田スタジアム、ベスト電器スタジアムなどでも用いられている。しかし、ザハ案は大規模かつ、長さに対しては低すぎるため不安定で、建設が困難という専門家の指摘もあった。 広がろうとする力を止めるために、周囲をクロスタイやサイドストラット、ミニサイドストラットでも支える構想 の他、ケーブルでアーチ両端を結び、地中構造物の「アーチタイ」(鉄筋2300トン・コンクリート2万5000m3を使用とも)で固定する設計だった。当初は「スラストブロック」を用いる予定で、付近の都営地下鉄大江戸線(地下30m程度)との兼ね合いが指摘された。屋根工区全体の鉄骨重量は約2万トン・約200億円 といわれ、約3万トン・長さ370m・断面の直径7mという試算(森山高至ら)もあった。 アーチは、内部が骨組み有りの空洞で、換気ルートとしても活用。
※この「キールアーチと地中構造物」の解説は、「国立競技場のデザインコンペ (2012年)」の解説の一部です。
「キールアーチと地中構造物」を含む「国立競技場のデザインコンペ (2012年)」の記事については、「国立競技場のデザインコンペ (2012年)」の概要を参照ください。
- キールアーチと地中構造物のページへのリンク