キリスト教やユダヤ神話におけるケートス
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/23 23:57 UTC 版)
「ケートス」の記事における「キリスト教やユダヤ神話におけるケートス」の解説
ギリシャ語訳聖書(七十人訳聖書)のヨナ書第二章の中で、嵐を鎮めるために海に投げ込まれたヨナを救うために、神はケートスを遣わしたとされている。他にも創世記とマタイによる福音書の記述にもケートスが登場する。ギリシャ語訳聖書が一般的だった初期キリスト教の教会装飾には、ケートスと考えられる海獣のモチーフが多く見られる。しかし、ギリシャ語訳聖書の原本であるヘブライ語聖書や、その翻訳である共同訳聖書では神が遣わしたのは「大きな魚」となっており、ケートスが現れるのはギリシャ語訳聖書とウルガタ聖書の一部である。古代ローマ文化の影響が過去となり、ギリシャ語訳聖書を使用しなくなった西方キリスト教圏では、ゴシック期にはケートスのイメージは巨大魚のイメージに置き換わっている。 タンニーン(英語版)は七十人訳聖書やウルガタにてケートスと混同され、「クジラ」や「竜(ドラゴン)」という翻訳がされる場合もある。 ユダヤの神話にては、リヴァイアサンやラハブと混同される場合もあった。
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