キリシタン研究
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/07 14:42 UTC 版)
「クロドヴェオ・タシナリ」の記事における「キリシタン研究」の解説
20代半ばから30代にかけ、キリシタン研究に格別の熱意をもっていた。東京には、(現在は、住宅地となっているが)「キリシタン屋敷」という殉教者を思い出させる場所があり、1940年、まだ「キリシタン屋敷」の名残があった時期にキリシタン屋敷跡を訪ねて調査を行った。キリシタン屋敷の中で殉教者となったジョヴァンニ・シドッティ神父について研究し、その成果として、1941年に「殉教者シドッティ」(改訂版:2012年)を出版した。そして、1946年には「初代日本切支丹史」を出版した。 現在、東京・調布市のサレジオ神学院敷地内にある、遠藤周作著『沈黙』の主人公のモデルとなったイタリア人神父、ジュゼッペ・キアラ神父の墓碑は、1943年、東京・雑司ヶ谷霊園でキリシタン研究家であったタシナリが発見した。この墓碑を譲り受けたいと願い、2ヶ月の間、毎日曜日に墓碑に花を捧げて祈り続けたという。そして、その姿に納得した墓碑所有者から、墓碑が贈呈された。同年6月3日、神学生と共にリヤカー2台に墓碑を乗せて、当時、東京・練馬にあったサレジオ神学院に運んだ。
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